え、これ操作できるの!?「リアルすぎる対戦FPS」の衝撃『Bodycam』配信開始、その実態は…粗はあるけどロマンだけでご飯100杯いける【プレイレポ】

え、これ操作できるの!?「リアルすぎる対戦FPS」の衝撃『Bodycam』配信開始、その実態は…粗はあるけどロマンだけでご飯100杯いける【プレイレポ】

ボディカム視点のカメラで衝撃を与えた『Unrecord』が2023年4月に正式発表されてからはや1年以上が経ち、その間雨後の筍のようにフォロワー作品が発表もしくは配信されました。

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本記事で紹介する『Bodycam』もそのうちのひとつですが、『Unrecord』と違うのは対人オンリーのゲームだということ。このシステムをPvPで遊んだらどうなるのか?と注目を集めた本作のプレイレポをお届けします。

これを操作できる驚き

本作は、その名の通りボディカム視点で行う対戦シューターです。モードはオーソドックスな「Team Deathmatch」「Deathmatch」や、爆弾ルールの「Body Bomb」の3つが用意されています。基本的にはサーバーを探して入るという仕様ですが、クイックプレイを押せばどこかのサーバーに入ることもできます。

「Deathmatch」は、6人のプレイヤーが定められたキル数に達するまで殺し合うという単純なルールです。キルされてもすぐにリスポーンが可能なので、サクサク遊べます。「Team Deatchmatch」は6対6で戦うルールで、ラウンド制で行われます。チームが全滅するまでラウンドは続き、キルされたプレイヤーはドローン視点になります。

特殊な視点とはいえ、操作は基本的なFPSと同一。WASDで移動し、マウスでエイム、右クリックで覗き込み、左クリックで射撃というものです。銃はマウスの動きをそのまま反映するというよりマウスの動きに追従するようなスタイルとなっているほか、サイトも小さく覗きづらいため、敵に当てるのはやや難しめ。必然的に慎重な撃ち合いとなり、視界が限られている分、撃たれたときにはビックリします。

やはり目を見張るのは、そのグラフィック品質。現実的なカメラワークとフォトリアルなライティングなどによって、プレイヤーはまるで特殊部隊やサバゲーの記録映像を見ているかのような気分で楽しめます。これを操作できるというだけでも十分驚きと価値のある作品であると感じられます。

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マップのこだわりもすさまじく、民家から森の中、オイルリグまで全5つが用意されており、それぞれが違う景色なので見ごたえがあります。特に、落書きだらけの廃墟ステージは廃墟好きにはたまらないデザインです。

UIがほとんどなかったり、キャラクターの顔にモザイクがかけられていたりと、リアルさを底上げする工夫もあるため、これまで感じたことがないような新鮮さがあります。

筆者はプレイ前、正直「映像で見たらすごいだけ」なのではないか?という疑いがありました。しかし、自分でプレイしてもボディカムへのロマンは消えず、むしろもっとトキメキを覚えました。一方、本作のヒットを受けてさらにフォロワー作品が生まれることも予想できるため、『Unrecord』が発売されるまでにこの表現が陳腐なものになっているのではないか……という一抹の不安はあります。

なお本作は、時折カメラがめり込んだり、揺れが激しかったり、ラグがすさまじかったりと、対人ゲームとしての課題は多め。コスメティックアイテムやランクシステムがあるなど何回も遊べる工夫はありますが、まだまだコンテンツも少ないです。公平性もあまり期待しないほうが良いでしょう。

しかし、遊びづらさや底の浅さを考慮しても、この表現を自分で楽しめるというだけで十分遊ぶ価値がある作品であると感じます。今後追加が告知されている「ゾンビモード」にも期待したいところです。

『Bodycam』は、PC(Steam)向けに配信中。6月15日までローンチセールも行われているので、ぜひこの衝撃を自分の手で体験してみていただきたいです。

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