過去最長記録の黒潮大蛇行、北海道南東方沖の海面水温は最大で6℃前後高く(2024年6月2日~6月8日 海洋まとめ)

2017年8月に始まった黒潮大蛇行は期間が6年11か月目となっており、過去最長期間になっています。
JAMSTECの黒潮の長期予測によると、黒潮大蛇行は続く見込みで、予測通り続けば、期間が7年を越えると発表しています。

■気圧配置と波
2~3日、日本海の低気圧はあまり発達せず、日本海で動きが遅くなった。
本州付近の波は比較的穏やかに推移した。
一方、沖縄の南に前線が停滞し、3日は先島諸島で波高3m。
4日、三陸沖に低気圧が進み、三陸沖で波高4mとしけた所もあった。
4日夜~5日、低気圧や前線を伴った低気圧が日本の東に進み、関東の東~三陸沖で波が高まった。
6日、本州付近は移動性高気圧に覆われ、穏やかな海域が広がった。
7~8日、前線を伴った低気圧が小笠原諸島近海を北東進。
7日夜~8日は日本の東で波高4mとしけた。

■海面水温
今期末にかけて、日本海域の海面水温は、平年並みか、やや高い海域が継続。
東シナ海~南西諸島は、引き続き平年並みだった。
太平洋側は黒潮大蛇行が続き、黒潮が離岸する四国沖~潮岬沖で平年よりやや低い海域が継続。
黒潮が北上する三陸沖は、平年より高く、最大で3℃高かった。
親潮が後退する北海道南東方沖は平年よりかなり高く、最大で6℃高かった。
オホーツク海や千島近海では、平年並みの海域が続いた。

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