by 齊藤雄山
【「15周年記念 妖狐×僕SS・藤原ここあ展」東京会場】
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
会期:6月12日~6月24日
入場料:前売り券:1,100円(一般)、900円(高校生)、600円(小中学生)
当日券:1,300円(一般)、1,100円(高校生)、800円(小中学生)
グッズ&パンフレット付きチケット5,550円、パンフレット付きチケット2,750円
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漫画家・藤原ここあ氏の代表作「妖狐×僕SS(以下いぬぼく)」の生誕15周年を記念して、本日6月12日より、松屋銀座8階イベントスクエアにて「15周年記念 妖狐×僕SS・藤原ここあ展」東京会場が開催される。今回は、その開催に先立ち行なわれたプレス内覧会の展示、TVアニメ版「いぬぼく」に出演された日高里菜さん(白鬼院凜々蝶役)、日笠陽子さん(雪小路野ばら役)らのインタビュー及びフォトセッションの様子をお届けする。
本展覧会では、「これは長い長い時間のお話—。」をコンセプトとして、マンガ「妖狐×僕SS」を中心に藤原ここあ氏の作品をマンガ原稿やカラーイラスト、映像などの展示を通して振り返ることができる。会場に入ると、来場者に向けたメッセージとともに、妖館の住人とSS(シークレットサービス)たちが出迎えてくれた。
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これは長い長い時間のお話—。「妖狐×僕SS」展示で原作のストーリーを追体験
「妖狐×僕SS」展示では、原作のストーリーに沿って展示が進行。第1章「prologue」、第2章「if」、最終章「春に目覚める」という形で原作の章段にあわせ、それぞれマンガ原稿が展示されている。さらに、豆狸状態の卍里のオブジェや「来世は中華まんになりたい」というカルタをモチーフにしたスペース、物語のキーとなるタイムカプセルを再現したものなど、ここでしか見ることのできない展示も多数設置。より身近に「いぬぼく」の世界観を感じることのできる展示となっている。
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また、「かつて魔法少女と悪は敵対していた。(以下、まほあく)」のマンガ原稿も展示。愛蔵版の発売やTVアニメ化など、今なお根強い人気を見せる「まほあく」の思い出も振り返ることができる。
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「まほあく」や「dear」など、藤原ここあ作品のカラーイラストが大公開
下書きや原稿が展示されている「いぬぼく」や「まほあく」に加え、「dear」と「私の狼さん。」を含めた藤原ここあ氏の歴代マンガ作品のカラーイラストも多数展示。さらに、凜々蝶や双熾をはじめとした、それぞれの作品に登場するキャラクターと写真を撮れるフォトスポットも設置されている。
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また、会場では展覧会の実施を記念したグッズの物販も実施されている。パンフレットのような定番のものから、「メニアックトランプ」や会場内の注意書きにも使用されたイラストの描かれたステッカーセットなど、作品愛に溢れる個性的なアイテムも多数ラインナップ。グッズの詳細は公式サイトから確認できる。
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日笠さん「『また会えたね』って彼女たちに声をかけました」
内覧会の最後には、TVアニメ「妖狐×僕SS」にて白鬼院凜々蝶役を演じた声優の日高里菜さん、雪小路野ばら役を演じた日笠陽子さんをゲストに迎えたインタビューとフォトセッションが行なわれた。
日高さんは「入った瞬間から本当に『いぬぼく』のことを大好きな方々が作ってくださったんだなっていうのがすぐわかるぐらい愛に溢れた空間続きで、懐かしいな、こんなシーンあったなって本当胸いっぱいになる。幸せな時間でした」とコメント。
一方、日笠さんは「キャラクターたちがすごく優しい表情で出迎えてくれるんですよ。もうその表情に私は本当に胸がいっぱいになりました。『また会えたね』って彼女たちに声をかけました。来てくださる方々もきっと同じ気持ちなんじゃないかなと思います。本当に素敵な展覧会になっておりますので、ぜひ見てください」とそれぞれ会場を見学した感想をコメントした。
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コラボカフェのメニューやグッズを見て盛り上がる一幕も
松屋銀座では、「いぬぼく展」の開催にあわせたコラボカフェも開催される。インタビューの中では、そのメニューを紹介する場面もあった。
気になるメニューについて、日高さんは「凜々蝶&双熾のさくらクリームソーダ」に注目。「やっぱり『いぬぼく』って原作やアニメーションでも感じたことなんですけど、色っていうのがすごく繊細で綺麗でっていうのがあるので、このクリームソーダはまさにそのイメージ通りだなと思いました」とコメントした。また、「この旗があると思うんですけど、裏側はですね。御狐神くんになっているという事で、やっぱり2人は1つっていう……」と自身の演じたキャラの関係性にも言及すると、日笠さんからは「ちょっとニヤニヤして〜」と突っ込まれる一幕もあった。
物販コーナーのグッズを実際に手に取り紹介する場面では、日笠さんが「メニアックトランプ」についてコメント。「すごい! これ衝撃的でしたね。今ちょっと柄も見させていただいたんですけれども、メニアックと名がつくだけありまして、野ばら目線の趣向が凝らされている。野ばら目線の萌え的な」と自身の演じる雪小路野ばらに縁深いアイテムに盛り上がる様子も見られた。
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日高さん「期待以上の空間が広がっていて、本当にこの空間を作り上げてくださったスタッフの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです」
インタビューの最後は、「いぬぼく」ファン、藤原ここあ氏の作品のファンの方々に向けてそれぞれコメントする形で締められた。
日高さんは「今回『いぬぼく』作品誕生から15周年を記念してのこの展示会、私自身とても楽しみにしていました。そして一足先に見させてもらって想像以上、期待以上の空間が広がっていて、本当にこの空間を作り上げてくださったスタッフの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。きっと原作を読まれた方やアニメーションを見た方は本当に楽しんでもらえるものになっていると思います。細かいところもいろんなこだわりがあって、見終わった後にまたアニメ見たいな、原作読みたいなと思ってもらえるものになっていると思いますので、ぜひ足をお運びいただけたら嬉しいなという風に思います。本日はありがとうございました」と謝意を述べた。
また、日笠さんは「15周年を記念した展覧会ということで、本当にこの長い月日を経て、またこうして『いぬぼく』の世界をたくさんの方に見ていただく、そして愛を語り合ってもらう機会を作っていただきまして、スタッフの皆様本当にありがとうございます。私もとっても大好きな作品で、愛を持ってアフレコに臨んできていたので、また野ばらを演じたい、またみんなと会いたいっていう気持ちがすごく膨らんでしまいますね。原作の中で『何度も生まれる』、『出会える』っていうセリフがあるんですけれども、また会えると信じながらこの展覧会を皆さんに見ていただきたいなと思っております。本日はお集まりいただきありがとうございました」と今後の展望についてもコメントし、インタビューは終了した。
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「15周年記念 妖狐×僕SS・藤原ここあ展」では、マンガ原稿や下描き、カラーイラストなど多数の展示を通して「いぬぼく」15年の、そして藤原ここあ作品の歴史を改めて振り返ることができる。個人的には、やはり「タイムカプセル」をはじめとした立体物の展示が一番の見どころだと感じた。マンガの世界から飛び出して来たかのような立体物は、キャラクターたちをより身近に、よりリアルに感じさせてくれる。他にも、特別な映像や演出エリアなど見どころ盛りだくさんな「いぬぼく展」。是非一度訪れてみてはいかがだろうか。
(C)Cocoa Fujiwara/SQUARE ENIX