中国自動車大手の広州汽車集団、5月の販売は前月比23.7%増

中国自動車大手の広州汽車集団、5月の販売は前月比23・7%増

広東省広州市番禺(ばんぐう)区にある広汽埃安のスマート生態工場で稼働するスマート電動スーパーカー「Hyper SSR」の生産ライン。(資料写真、広州=新華社記者/龔兵)

 【新華社広州6月12日】中国自動車大手の広州汽車集団がこのほど発表した5月の生産・販売速報によると、グループ全体の自動車販売台数は前月比23.7%増の17万8500台だった。うち新エネルギー車(NEV)ブランド「埃安(AION)」を展開する広汽埃安新能源汽車は前月比40.0%以上増の約4万台となり、トヨタ自動車との合弁会社である広汽豊田汽車(広汽トヨタ)は33.0%以上増の6万9545台だった。

 同社は4月末以降、積極的に複数の措置を講じ、買い替え促進策に伴う市場のチャンスをつかみ、顕著な回復傾向を示した。

 自主ブランド「伝祺(Trumpchi)」を手掛ける広汽乗用車は3万2881台を販売し、うち「伝祺」の多目的車(MPV)シリーズは1万2642台で、中国MPV市場の首位を維持した。

 合弁ブランドを見ると、広汽トヨタの5月の販売台数の内訳は、スポーツタイプ多目的車(SUV)「フロントランダー」が2万1258台、三大フラッグシップモデルのミニバン「シエナ」が7114台、セダン「カムリ」が8681台、SUV「ハイランダー」が8120台だった。本田技研工業との合弁会社である広汽本田汽車(広汽ホンダ)は13.1%増の4万2054台となった。

 同社は引き続き海外事業を加速させており、輸出台数は5月が前年同月比2.7倍の1万3千台、1〜5月の累計が3.4倍の5万7千台だった。

© 新華社