「戸を閉めて」女性がクマに襲われ警察がパトロール 岐阜県はツキノワグマ出没注意情報を発表

メ~テレ(名古屋テレビ)

岐阜県下呂市で、畑にいた80代の女性がクマに背後から襲われ重傷です。

下呂市などによりますと、11日午後7時半ごろ、下呂市小坂町の畑で80代の女性がクマ1頭に襲われました。 女性は近くの旅館の経営者でした。 クマは子グマで女性は背後から襲われ、顔などをひっかかれて重傷だということです。 連絡を受けた下呂市の職員はその後、周辺をパトロールしました。 パトロールは12日朝も行われましたが、いまだクマは見つかっていません。 「パトカーが来て『クマが出没しました。気をつけて下さい』と。戸を開けて見ていたら『ダメです。中に入って閉めて下さい』と」(近所の人) 「下呂市も頻繁にクマ情報のメールが来ている。子グマだと聞いたので、親グマもその辺にいると思うと怖いです」(近所の人)

ツキノワグマ出没注意情報を発表

岐阜県によりますと、クマに人が襲われたケースは、今年度初めてです。 岐阜県内のクマによる被害件数は、2019年に急増して以来、減少傾向が続いていましたが、昨年度は7件発生しました。 また、過去10年の岐阜県内のクマの目撃情報を調べてみると、年度ごとに増減を繰り返していることが分かります。 岐阜県の担当者は、一般的にクマが人里に出没する機会が増えるのは、えさのドングリなどの木の実の不作などが影響していると話しています。 今回のクマによる被害を受けて、下呂市は現場付近に檻を設置しました。 また岐阜県は、今後、冬眠までクマの出没による人身事故が発生する危険性が高まることから12日、ツキノワグマ出没注意情報を発表しました。

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