日本最古の染色技法「正藍冷染」盛んに行われる 宮城・栗原市栗駒

日本最古の染色技法とされる正藍冷染の作業が、宮城県栗原市で盛んに行われています。

栗原市栗駒の千葉家に代々伝わる正藍冷染は、染料となる藍に熱を加えず自然発酵させて反物などを染めます。

4代目の千葉正一さんが、藤の模様が描かれた白い反物を染料が入った桶に浸し藍色に染め上げていきました。

宮城県の無形文化財に指定されていた先代で母親のまつ江さんが2023年5月に93才で亡くなり、現在は正一さんが作業を行っています。

染めの作業が行えるのは藍が発酵する今の時期だけで、天候に恵まれ藍の発酵状況が良いということです。

千葉正一さん「染まりがとても良いです、色も良いですし」

染めた反物を自宅前の清流で洗い軒下に干すと、美しい藍色が浮かび上がりました。

千葉正一さん「先代から言われたことを丁寧に守ってやってますけど、一番のポイントは暖かさが影響して発酵が進んで良い色が出ていると思います」

正藍冷染の作業は7月まで続きます。

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