8月21日(水)まで、ほたるまちの「堂島リバーフォーラム」(大阪市福島区)で開催中の「Immersive Museum OSAKA(イマーシブミュージアムオサカ) 2024」。ゴッホをはじめとする“ポスト印象派”の芸術作品を音と映像で楽しめる、没入型のアート体験プログラムです。開幕よりひと足先に実施された内覧会の様子をリポートします。
四方を囲む高さ6mの巨大スクリーンに映し出される名画の数々
会場の入り口は黒い幕がかかっていて、中ははたしてどうなっているのか、いやおうなしに期待が高まります。そっと幕を開け中に入ると、視界が一変! 高さ6mのスクリーンに色鮮やかな名画が映し出された迫力のある空間が広がります。
ゴッホの代表作「ひまわり」「種をまく人」「星月夜」などを、このサイズで見られるとは! セザンヌやゴーギャンの作品も視界いっぱいに広がり美しいです。8分間のフォトタイムは静止画なので、ゆっくりと写真や動画を撮ることができるのも、うれしいですね。
さらに、注目は床に無造作に置かれたクッションです。ここに座って、のんびりとアートを鑑賞することができます。
まるで絵画の中に入り込んだような錯覚が
効果的な音響に合わせて、次々と映し出される「ポスト印象派」と題された22分間は、動く映像が楽しめます。ひらひらと舞う花びら、マジックのように出ては消える絵画、壁面・床面をダイナミックに使用した演出で、まるで絵画の中に入り込んだかのような感覚に。
床にも広がる、ゴッホの「花咲くアーモンドの木の枝」。個人的な感想ですが、最近ゴッホの作品に対する印象が変わってきて、オシャレさを感じるのですが、「花咲くアーモンドの木の枝」もその一つ。この色合いにとてもひかれます。
次はどのような絵に変わるのか…。クッションの上でくつろいでいたはずが、つい前のめりになって見てしまいます。
プログラムは、「スーラの点描画」「ピサロとセザンヌ」「ゴーガンとゴッホ」などのテーマで順に展開し、最後は「ポスト印象派の肖像」で締めくくられます。
ゴッホに肖像画を描いてもらえるコンテンツも
今回のプログラムをテーマにしたグッズも少し紹介します。写真は、ポーチ(2種類・各2100円)とブックマーカー(6種類・各242円)。
ほかにも、ポストカード(5枚セット)やクリアファイル、ミニタオルなどもありました。「日常にアートを!」といった感じの実用的なラインアップです。
また、AIによってゴッホの技法を再現し、リアルタイムで肖像画を描いてくれる「Your Portrait Vincent by van Gogh」(1回500円)も楽しいコンテンツ。できあがった画像は、二次元コードからダウンロードできます。
絵画鑑賞が趣味の人、気軽にアートに触れたい人、映える写真が取りたい人、それぞれが楽しめるイベントです。屋内で涼しいのも高ポイントですね。
Immersive Museum OSAKA 2024
会場 堂島リバーフォーラム(大阪市福島区福島1-1-17)
会期 8月21日(水)まで
時間 午前10時~午後8時(7時最終入場)
料金(当日) 一般2700円(土・日曜、祝日は2900円)、中高生2000円、小学生1000円。※一般=夏休み期間および8月13日(火)~21日(水)は土・日曜、祝日料金