「期待を完全に粉々に打ち砕いた」メジャー独走25号2ラン&打点トップのジャッジにMLB公式も脱帽

ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジは現地6月11日、敵地でのカンザスシティ・ロイヤルズ戦で今季第25号となるツーランホームランを放った。この一打によって、本塁打王争いでは21本で2位のガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)に4本差をつけて突き放したことに加え、今季62打点目を記録し、ホセ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)と並んでメジャー首位に立った。

ジャッジは初回無死一、三塁の場面でライト方向へのタイムリーヒットで先制点を奪う。ヤンキースは初回にさらに1点追加すると、6回までに7-0と大量リード。迎えた7回表、2番ソトが四球を選ぶと、3番で打席に立ったジャッジは初球を捉えホームランを放ち、勝利をさらに確実なものとした。

結局ヤンキースが10-1で勝利を収めた後、MLB公式サイト『MLB.com』のジャクソン・ストーン記者は「彼は敵チームの期待を完全に粉々に打ち砕いた」とジャッジの歴史的な活躍を称賛した。本塁打と打点に加え、出塁率(.437)、長打率(.712)、OPS(1.149)、四球(55)でメジャートップに立っていることを紹介し、ジャッジがいかに支配的なパフォーマンスを見せているかを紹介した。

ジャッジは3月と4月は打率.207と低調が続いたが、過去41試合の成績を162試合換算すると83本塁打、194打点、190得点という驚異的なペースを記録している。

この復調についてジャッジは、「(スタッツを)見ないようにしている。打率.150のときでさえ、そこは見ないようにしている」と語り、「試合に出ている間はソトのスタッツを見て、自分に自信を持つようにしている。まだシーズン序盤だ。良い打席を組み立てることだけを考えている」と話した。

また、マルチ安打は10試合連続で、これはヤンキースでは2015年(19年のDJ・ルメイユ)以来、2人目となった。

構成●THE DIGEST編集部

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