ガザで双方が「戦争犯罪」 国連人権理の調査委報告書

8日、ガザ中部デールバラハの病院に運ばれるパレスチナ人の子どもら(ゲッティ=共同)

 【ジュネーブ共同】国連人権理事会の調査委員会は12日、パレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方が「戦争犯罪」を犯したとする報告書を人権理に提出した。イスラエル政府に即時停戦を求めるよう国連安全保障理事会に勧告した。ハマス側には人質の即時解放を求めた。

 昨年の戦闘開始以来、国連による初の綿密な調査報告。ピレイ委員長は「暴力の連鎖を止める唯一の方法は国際法の厳格な順守だけだ」と指摘した。

 報告書は、ハマスのメンバーらがイスラエル南部で意図的に市民らを殺害したと強調。イスラエルもガザで飢餓を戦争の手段に用い、子どもに甚大な被害を与えており「戦争犯罪だ」と断言した。

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