はるな愛が振り返る幼少期の苦しみ、中学時代の思い悩む日々→「いじめがピタッと止まった」きっかけ

はるな愛さん

シンガーソングライターの川嶋あいがパーソナリティーを務めるラジオ番組『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(ラジオ関西、毎月第1・2週日曜午後5時〜)。6月2日の放送では、タレントのはるな愛さんがゲスト出演。幼少期の経験を振り返るとともに、苦しみを乗り越える秘訣を明かした。

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幼いころから演歌を習っていたはるなさんは、数々のものまね番組に出演しており、1985年には「全日本ちびっこ歌まね大賞」(現・テレビ東京)で優勝した経験を持つ。当時の共演者には、水森かおりや北山たけし、市川由紀乃、夏川りみなど、そうそうたる面々が名を連ねていた。

「女の子のアイドルになりたかったけど、わかってくれる人は周りにいなかった」と幼少期を振り返った、はるなさん。黒色のランドセルを背負わなければならなかったこと、性別ごとに着替え場所が異なったことなど、「女の子にはなれないんだろうな」という思いを抱えながら小学校生活を送っていた。

その後、中学校に進学してからはいじめを経験。「自分らしくいることができない学校に通うのがつらかった」ことに加えてのいじめであったことから、「なんのために生きているんだろう」と思い悩む日々を過ごしたという。

そんな中学校生活のなか、あるとき、両親が経営するスナックの常連客に連れられてニューハーフの店に行くことに。そこでは男性が女性のドレスを着て舞台に立っており、誰もが笑顔だった。「ここは芸能界や!」と感銘をうけたはるなさんは、スタッフに声をかけられたことをきっかけに店に通うようになったのだとか。

「店に通うようになってから、いじめがピタッと止まった」と、はるなさん。ひょんな出来事から居場所を見つけた自身の経験をもとに、「学校やいろいろな場所で過ごしていて『苦しい』と思っても、日本中・世界中に居場所はある。その場所が違ったら、また別の場所もあると思えるようになった」と語った。

長く続いた苦しい時代を乗り越えることができた原動力について尋ねられたはるなさんは、「好きなことをできていたこと」と回答。そのうえで、「自分のコンプレックスや嫌なところを、隠したりふたをしたりせずに向かい合うこと(が大切)。いま、自分らしくいられることが幸せだなと思っています」と現在の心境を明かした。

いろいろなことで悩んでいる人々に向けて、はるなさんはこのように語った。

「私も悩んでいる一人。嫌なニュースも多いですが、エンタメの世界は(人々に)喜んでもらったり楽しんでもらったりということをしているので、ぜひこういうラジオ番組や音楽に触れてほしい。それから、自分のことで精一杯になると人のことを考えるポケットがどんどんなくなっていくと思うのですが、できれば、毎朝起きたときに深呼吸をしてそのポケットをふくらませて、笑顔あふれる日々を過ごしてほしいです」(はるなさん)

※ラジオ関西『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』2024年6月2日放送回より

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