アバルトがボートになった! 世界限定500艇…新型『オフショア』発表

アバルト・オフショア 新型

アバルトは6月5日、新型パワーボートのアバルト『オフショア』を、モナコで開催されたモーターショー、「トップ・マルク・モナコ2024」で初公開した。

「遅さ」を極めた電動化?「電気でこそやれること」から生まれた“最高に遅い船”の付加価値とは

アバルトは75周年を迎え、再びそのコミュニティを驚かせた。この新型オフショアは、アバルトのスポーティな伝統にインスパイアされており、アバルトを海洋世界に一歩近づけるモデル。カーホフショアによって発表され、フィアットとアバルトのデザインセンターが協力して設計した。ブランドのスポーティさや鮮やかな色彩、そしてスリリングなパフォーマンスに焦点を当てている。

新型オフショアは、日光の下で虹色に輝くメタリックグリーンのボディと、ダークヘーゼルナッツのディテールとステッチが特徴。搭載されたインボードハイドロジェットアウトボードエンジンは、230hpのパワーを発揮し、リヴァのレーシングエキゾーストが2本装備されている。これにより、アバルトのホットハッチを彷彿とさせる攻撃的なサウンドを実現している。

また、アバルト『500』シリーズをモチーフにしたスポーティなラインを持ち、強固なハードトップが乗員を保護する。このボディの色は、ベゼンゾーニのスポーツシートにも反映されており、エルゴノミックなキルティングレザーの背もたれ、4点式ベルト、ウェーブショックダンパー付きのスチールサポートベースが付属している。

船内のスペースを増やすために、格納式スチールラダーが設置された。快適なダブルサンデッキが後部に配置されている。高品質な素材が船全体に使用されており、シンテーク製の合成チークや、船尾から船首まで鋭いラインに沿ったハンドレールが特徴。RGB LED付きのガーミンステレオシステム、4つのフュージョンスピーカー、ダッシュボードを共鳴板として使用するサブウーファーが含まれている。釣りやスポーツ用の装備でさらにカスタマイズすることもできる。

なお、新型オフショアは、世界限定500艇の完全カスタマイズ可能なユニットとして生産する、としている。

© 株式会社イード