日本市場を注視し続けるマジョルカ「若いタレントを発掘することで差を付けていきたい」

マジョルカのビジネス部門の最高責任者(CEO)を務めるアルフォンソ・ディアス氏が、DFアントニオ・ライージョとFWアブドン・プラッツとともに来日した。マジョルカの胸スポンサーを務める株式会社タイカとの打ち合わせや、清水エスパルスとの業務提携契約の延長発表など、「キープするだけではなく、成長させるため」精力的に活動を行っている。

ディアスCEOが「歴史的に見ても日本人選手が数多くプレーしたクラブ」と語った通り、過去に大久保嘉人、家長昭博、久保建英の3選手が在籍した経験を持つ。現在トップチームに日本人選手は在籍していないが、ビジネス部門も含め日本市場に引き続き注目しているという。「日本のマーケットは常に視野に入れています。清水エスパルスとの業務提携契約を含め、若いタレントを発掘することで差を付けていきたい。それをマジョルカの財産、特徴にしていきたいと思っています」と明かしてくれた。

2017-18シーズンには3部を経験するなど苦しい時期も過ごしたが、アンディ・コールバーグ氏が会長に就任以降「クラブとして経済の健全化に成功」した。ディアスCEOは「我々は長期的なビジョンを持っており、ステップ・バイ・ステップで成長を続けています。その一つとして昨夏はMFセルジ・ダルデルやFWサイル・ラリンを、クラブ史上最も高額な移籍金を支払って獲得しました」と語る。トップチームの強化だけにとどまらず、育成年代のプロ化や本拠地エスタディ・マジョルカ・ソン・モイシュの改修など、あらゆる面で成長を続けている。直近の目標として「ラ・リーガのトップ10に居続けて、ヨーロッパの大会を狙えるようなクラブになっていきたい」と意気込んだ。

最後に「日本のファンの皆さんに感謝しています。ラ・リーガでもっともっと重要なクラブになりたいと思っています。引き続き努力をしてくれるので、応援よろしくお願いします」と呼びかけた。

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