河井克行元法務大臣による大規模買収事件で、公職選挙法違反の罪に問われた広島市議会の三宅正明議員の控訴審で、広島高裁は1審の有罪判決を支持し、三宅市議の訴えを退けました。
三宅正明市議は2019年の参院選で、河井克行元法務大臣から妻・案里元議員を当選させる目的と知りながら、現金合わせて50万円を受け取った罪に問われています。
三宅市議は広島地裁で罰金30万円、追徴金50万円の判決を受けましたがこれを不服とし、控訴していました。
12日、広島高裁の森 浩史裁判長は判決で三宅市議は受け取った現金に選挙運動の報酬の趣旨が含まれていることを認識していたと推認できるとしました。
また「検察官による違法な司法取引があった」との主張に対しては、「公訴を棄却すべきほどの違法性はない」として1審判決を支持し、三宅市議の訴えを退けました。
【三宅 正明 広島市議】
「大変厳しい判決だなと1番最初に思った」
最高裁への上告について三宅市議は「弁護士と相談して決めたい」としています。