「上がりそう!」増加も使い道には物価高の影響 夏のボーナス アンケート結果

みやぎん経済研究所が行った夏のボーナスのアンケート調査で、「増えそう」と答えた人の割合が20%を超えました。
「増えそう」と答えた人の割合が20%を超えたのは、春夏通じて5年半ぶりです。

しかし、その使い道には物価高の影響が現れているようです。

(街頭インタビュー)
「とりあえずは貯金をして、旅行に行けるときにいきたいな」
「(旅行に)行きたいなとは思うけど、実際できるかは分からないですよね。やっぱり生活費にいっちゃう可能性はありますよね」

みやぎん経済研究所が県内の給与所得者523人を対象に行った夏のボーナスに関するアンケート調査では、68.5%が「支給される」と回答。

ボーナスの額については「同じくらい」が67%、「増えそう」が23.2%と、春夏通じて2018年の冬以来5年半ぶりに「増えそう」が20%を超えました。

(みやぎん経済研究所 野崎貴士主任研究員)
「物価が上昇していまして、それに対して賃金を上げていっているというところで、賃金の増加に伴って(ボーナスも)増えている部分もあると思います」

しかし、ボーナスの使い道については「貯蓄」がおよそ70%と最も多く、2位が「買い物」、そして3位は「家計の補充」で26.3%と、前の年より1.1ポイント増加しました。

一方、「旅行・レジャー」は21.5%と2.6ポイント減りました。

(みやぎん経済研究所 野崎貴士主任研究員)
「賃上げという動きが全国的に広まっていて、中小企業にも波及してはいるんですけれども、それ以上に物価の上昇率の方が高いというところで生活が苦しくなっていると思います」

ボーナスが上がっても我慢の日々が続きそうですが、今後については明るい兆しもありそうです。

(みやぎん経済研究所 野崎貴士主任研究員)
「物価の上昇が夏から年末にかけて落ち着いてくるのではないかと言われています。物価の上昇と賃金の上昇のバランスがとれてきて、消費者が使えるお金が増えるというところで、生活が少し楽になってくるのではないか」

(スタジオ)
みやぎん経済研究所のアンケート調査でのボーナスの使い道について、詳しく見てみます。

ボーナスの使い道で「貯蓄」が一番多いのは例年通りなのですが、その目的を見てみますと、1位が「老後の生活」、次いで「家計の補充」となっています。

「家計の補充」は前回の3位から2位に上昇しました。

このほか、買い物の購入予定品は、「日用品のまとめ買い」が34.9%とほかの品目と比べて前の年より大きく増加しています。

レジャーよりも目先の生活という傾向がこちらからも分かります。

※MRTテレビ「Check!」6月12日(水)放送分から

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