四万十市で真夏日に《小学校のプールに歓声》朝倉中は今年も老朽プール使えず学外で授業【高知】

多くの小中学校では水泳の授業が始まっています。しかし、中には老朽化により
プールが使えない学校も。高知市のプール事情を取材しました。

おととい6月10日、プール開きが行われた高知市の「はりまや橋小学校」。
1年生60人が”2回目の”水泳の授業を受けました。

小1女の子:「これから地獄のシャワー」
小1男の子:「大好き」
小1女の子:「地獄のシャワーやき」
地獄のシャワーとは?

小1:「ギャ~」
先生:「せーの」
小1:「1・2・3」
小1女の子:「最高、最強~!」
小1男の子:「寒かった~」

1回目の授業ではちょっぴり怖かったシャワーにも慣れてきたといいます。

プールサイドでバタ足、顔を水につけたり、カニさん歩きをしたり、元気いっぱい水しぶきをあげていました。

小1女の子2人:「楽しい!」「楽しい!」

6月12日の県内は四万十市江川崎で最高気温が30.5℃と真夏日に。本山で29.5℃、香美市大栃で29.4℃、高知市は28.3℃まで上がり14地点で夏日となりました。

子供たちは水温24℃のプールの中で底に沈んだカラフルなおもちゃを拾う「宝探し」などを楽しんでいました。

小1男の子:「気持ちいい」
Q何が楽しかった?
「えーっと、宝探し!」
小1男の子:「冷たくなかった~」

はりまや橋小学校では7月中旬まで水泳の授業が行われます。

一方、高知市の朝倉中学校では37年前につくられたプールが老朽化のため使用できなくなっています。

壁のゆがみや基礎部分の亀裂が危険だと判断され昨年度から市営の総合体育館プールで授業を行っています。

市の教育委員会が設けた検討委員会は去年「小学校は学校のプールを改修して維持すべきだが、中学校は学外プールの使用も選択肢になる」との答申書をまとめました。

およそ1億円の改修費に加え、30年間で3億円以上の維持費がかかることから朝倉中では工事を行わず今年度以降も学外のプールを使うことにしています。

高知市には小中学校59校に61のプールがあり、このうち64%が築30年以上と老朽化が進んでいます。

市教委は今後の方針について「答申書に基づき・小学校は改修・中学校は改修費と学外プールへの送迎費を比較して対応を考える」としています。

来年度には第四小学校でプールの改修工事が始まる見込みです。

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