知床半島 携帯基地局・太陽光パネル整備計画 環境大臣が現状の認識示す「地域の合意形成に疑義が…」

世界自然遺産の知床半島で携帯電話の基地局を整備する計画を巡り、推進を求める羅臼町と意義を唱えた斜里町。伊藤環境大臣は地元の「合意形成に疑義が生じている」という認識を示しました。

伊藤環境大臣:「この度、斜里町長が考えを変更したということにより、前提となる地域の合意形成に疑義が生じたという状況になっていると認識しております」。

知床半島での携帯電話の圏外エリア解消のため、国や事業者などが知床半島に新たに基地局と太陽光パネルを設置する計画を進めています。国の計画では、264枚の太陽光パネルをおよそ7000平方メートルに設置するほか、およそ2kmにわたり土を掘り返し電線などを埋める予定です。これを受け、地元の斜里町では先月30日景観を損ねる恐れがあるため、いったん工事を見合わせるべきと発表しました。

知床半島の斜里町と羅臼町で意見が異なる状態となっていて、伊藤大臣は環境への影響を懸念する声が上がっていることを事業者に伝えたとし、今後、地元の意見がまとまるか注目していくと話しています。

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