【岸和田競輪・GⅠパールカップ】尾崎睦がGⅠタイトル&グランプリ切符獲得へ激走

尾崎睦が〝獲る〟一心で攻め立てる

岸和田競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪/大阪・関西万博協賛ガールズケイリンGⅠ「第2回パールカップ」(優勝賞金540万円※副賞含む)は12日(2日目)を開催。準決勝が行われ、13日(最終日)の決勝メンバーが出揃った。ベストセブンは力量差なく誰にでもGⅠ初Vのチャンスがある構成。尾崎睦(39=神奈川)もうれし涙を流す時が来た。

チャンスしかない。支えてくれる人たちを最高の笑顔にさせる時が、来た。

「サポートしてくれる人たちのために、感謝の思いで結果を残したい。デビューからそう思って走ってきたけど、もしかしたら途中マンネリになっていたのかもしれない」

珍しく沈痛な表情で話した。だが、もう一度の起点になったのは一昨年のこと。失格による規定のためガールズグランプリ出場はならなかった。「必ずGⅠで」と奮起し、新しい一歩を踏み出してきた。

昨年の小倉GⅠ競輪祭女子王座戦で決勝に進出し、「チャンスはある、って思えました」と自信も取り戻した。今年に入って4月久留米GⅠオールガールズクラシックでも決勝進出。今回は「〝獲る〟気持ちしかない」と断言する。

2日目の東日本ガールズ準決11Rは「奥井(迪)さんがひと息ついたところ、決勝なら仕掛けていた。でも勝ち上がりだったので」と自重したものだが、勝負のポイントは見えている。デキも申し分ない。

「たぶん、優勝したら、私自身よりも周りの人たちが喜んでくれると思うんです」

© 株式会社東京スポーツ新聞社