【早出し】完成予定遅れ2028年に サッカーJ2・モンテ新スタジアム

新スタジアムの建設見通しについて発表する相田健太郎社長=天童市・NDソフトスタジアム山形

 サッカーJ2・モンテディオ山形が本拠地として天童市に建設を目指す新スタジアムについて、クラブを運営する株式会社モンテディオ山形は12日、天童市内で記者会見を開き、スタジアムの完成予定が当初予定より半年から1年遅れ、2028年の春か夏ごろになる見込みと発表した。来年春の着工予定に変更はないが、建設業の人手不足の影響が見込まれるという。

 同社は先月31日、いずれも都内に本社がある3社と共同出資し、スタジアムを建設し運営する新たな株式会社「モンテディオフットボールパーク」を設立した。相田健太郎社長は「Jリーグの試合が行われる年間20日に限らず、人が集まるわくわくする場所という思いを込めてパークと命名した」と語り、「異なる業種の各社が持つノウハウを集め、スタジアムにとどまらない地域活性化の拠点をつくりたい」とした。

 民設民営のスタジアムで、完成後はモンテディオフットボールパークが所有する。事業費用は約120億円の見込みから、人件費や資材価格の高騰の影響でさらに数十億円増加する見込みだとした。資金調達方法について、相田社長は「まだ詳細は発表できないが、企業や自治体と順調に交渉を進めている。国の補助金や、クラウドファンディングなども選択肢に入る」と説明した。

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