リニア工事現場「六価クロム」超過 岐阜県知事「非常に遺憾」 恵那市と水質調査

長島トンネル=2022年撮影

  恵那市にあるリニア中央新幹線のトンネル工事現場の観測用の井戸で、基準値を超える有害物質「六価クロム」が検出され、県は12日、恵那市と連携して井戸周辺の水質調査に着手したと明らかにしました。

  恵那市にあるリニア中央新幹線の長島トンネルの工事現場では、今年4月の調査で有害物質「六価クロム」の超過が確認されていました。JR東海は11日、県に対して正式に報告しました。

  古田知事は12日の定例記者会見で、JR東海からの報告が遅れたことについて、「今回の件に対しても迅速な情報の共有がなかったことを遺憾に思う」と話しました。

  県は11日、JR東海に対し、観測用井戸の水質調査や原因の究明を申し入れたということです。

  また、県は12日、恵那市と連携し、観測用井戸から500メートル以内の井戸水の水質調査に着手。井戸を所有する住民に対しては、調査の結果が出るまで井戸水の飲用自粛を呼びかけているということです。

© 株式会社岐阜放送