患者情報流出 問い合わせ112件 県精神科センター、専用電話設置

岡山県精神科医療センター

 岡山県精神科医療センター(岡山市北区鹿田本町)でサイバー攻撃により最大約4万人の患者情報が流出した問題で、12日午後5時までに患者からの問い合わせが計112件に上った。センター内に開設した専用の電話相談窓口で受け付けている。

 問い合わせは情報流出が公表された11日午後から相次ぎ、自身の情報が漏れていないか心配する声が多いという。センターは入院患者約250人への個別説明を11日に終えており、郵送が可能な元入院患者や通院患者約5千人に情報流出を知らせる文書を近日中に送付する。

 センターによると、流出したのは患者の氏名や病名などで、身代金要求型ウイルスによる攻撃とみられる。5月19日にシステム障害が発生し、翌20日にシステム内で「唯一の方法はここに連絡をすることだ」との英文メッセージとメールアドレスを見つけた。県警が今月7日、匿名性の高い闇サイト上で患者情報の入ったフォルダーを確認した。

 相談窓口は13日までが086―224―5051、14日以降が0120―131―601。いずれも午前9時~午後5時で、土日祝日も対応する。

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