梅雨の猛威、沖縄県内で被害 名護市でアパートの駐車場が崩落 南城市糸数で24時間225.0ミリの雨量観測

土砂崩れで軽乗用車2台が巻き込まれたアパート駐車場=12日午前10時5分ごろ、名護市為又(比嘉海人撮影)

 沖縄地方は12日、梅雨前線の影響で、大気の状態が非常に不安定となり大雨が降った。沖縄気象台は同日午前6時ごろ、沖縄本島各地に大雨洪水警報、土砂災害警戒情報を発表した。

 気象庁によると、粟国空港では同日午後4時20分までの24時間で220.0ミリ、南城市糸数では同日午前4時20分までの24時間で225.0ミリの雨量を観測した。

 同日早朝、名護市為又では、名桜大学入り口近くにあるアパートの駐車場で、軽乗用車2台が巻き込まれる土砂崩れがあった。同市消防本部によると、駐車場の一部が横25メートル、縦10メートルの範囲で崩れた。けが人はいなかった。アパートを管理する不動産会社によると、住人30人は名桜大学に避難した。

 沖縄本島地方では向こう1週間、曇りや雨が続く見通し。

 13日は雨雲の発達の程度によって、大雨警報や洪水警報の発表地域が広がる可能性がある。これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があり、13日明け方にかけて引き続き土砂災害に警戒するよう呼びかけている。

 県内11ダムの貯水率は降り続ける大雨の影響で、12日午前0時時点で90.4%になった。(社会部・末吉未空、北部報道部・比嘉海人)

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