「天気予報は命を救うためにある」仲間を失った苦しさと向き合い晴原(山下智久)が再び立ち上がる<『ブルーモーメント』第8話完全版>

『ブルーモーメント』第8話あらすじ完全版

「生きて──」
上野香澄(平岩紙)は呟き、晴原柑九朗(山下智久)を庇って土石流に巻き込まれる。

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晴原が目を覚ますと緊迫した空気が漂っていた。

雲田彩(出口夏希)から避難者は全員無事だったと聞かされるが、上野はどうなったのか問う晴原。そして上野が横になっている仮設テントに向かい、彼女の手に触れるが力なく落ちていく。

上野は既に死亡が確認されていた。

明らかになる、5年前に灯が危険な行動をとった理由

SDM全員が苦しみを露にするなか、力の抜けた晴原に対し丸山ひかる(仁村紗和)は5年前の関東南部豪雨で何があったのかを語り始める。

5年前、上野と一緒にいた園部灯(本田翼)は、上野の息子・海斗(石塚陸翔)が危険区域にある川沿いの保育園に取り残されていたことを知り、怪我をしていた上野の代わりに「必ず戻ってくる」と言い保育園へ向かった。

ひかるは当時その保育園で働いており、海斗ともう1人の園児のお迎えが来ず、3人で待機していた。

そこへやってきた灯。ひかるはもう1人の園児を抱え、灯は海斗を抱えて共に避難したものの、途中ではぐれてしまったという。

灯のおかげでひかるは無事助かることができたが、灯は海斗が川に流されないように庇って亡くなってしまったのだ。

上野はそのことがあったからこそ、贖罪の思いでSDMに尽くし、自らの命を懸けてでも晴原を救いたかったことを知る…。

上野の傍に駆け寄る海斗、そしてただただ涙を流すSDMのメンバーたち。

SDMが活動停止に!晴原はSDMに対し後ろ向きで…

半年後、SDMは活動停止となっていた。

テレビのお天気コーナーには気象予報士の試験に合格した彩が出演。晴原は今すぐにやらなくてもいい研究に没頭している。

心配してやってきた園部優吾(水上恒司)と汐見早霧(夏帆)だが、救った命より零れ落ちた命を見つめていた晴原はSDMに対して後ろ向きになっていた。

その晴原の姿勢に対して憤りを感じる優吾と、その感情を抑えるように諭す早霧。

議会ではSDMの再開について議論が行われていた。

当時はSDMの存在に怒りを示していた立花藍(真矢ミキ)の感情も、今は称賛に代わっていたが、晴原が再開に対する回答を控え、園部肇一(舘ひろし)も現場に委ねると回答を控えていた。

危険な雷が発生?さらに海斗がいなくなってしまい…

そんななか、彩の気象解析により危険な雷が起こる可能性が判明。

彩は、JBCテレビの情報番組プロデューサー・藤村四季(田中圭)に雷警報をテレビで流してほしいと懇願するが、新時代のリーダーと言われている政治家・新島元樹(伊藤英明)のインタビューが予定されていること、そしてその予測が確実な情報であるか分からないため、藤村は却下する。

彩は、命を守るため奮闘。まずは山形広暉(岡部大)に連絡を取り、雷と密接にある地形の観点から協力を求める。そして山形はひかるにも電話するのだった。

一方その頃、海斗の父から「また海斗がいなくなった」と晴原に電話が。晴原に会いに行ったのかもしれないという。

海斗を見つけた晴原だが、「SDMの皆さんにお聞きしたいことがあるんです」という彼を連れてSDM本部に向かった。

晴原復活!SDMメンバーが危険な雷に立ち向かう

SDM本部では優吾と早霧も同席し、彩は無線で参加しながら雷の解析を進める。

海斗は、自身が関東南部豪雨で灯に助けられたことを思い出したと晴原に伝えた。そしてそのことがきっかけで今度は上野が晴原を守り、その時に「僕のことは考えなかったのでしょうか」と質問する。

晴原は上野が「目の前の命を救うことだけを考えていた」と海斗に伝えた。そして上野がSDMメンバーみんなに愛されていたことと、晴原は今のつらい感情を海斗に伝え、晴原は海斗と共に苦しさと向き合い、前を進むことを決意した。

「天気予報は命を救うためにある。でも予測だけでは救えない。だからこそSDMが必要なんだ」。

晴原は吹っ切れたように彩が進めていた雷の解析を開始。沢渡満(橋本じゅん)も加わり、SDMは全員が雷に向けて動き始めた。

晴原は藤村に連絡し、雷警報をテレビで流すよう再度伝える。そして、晴原、彩、優吾、早霧、山形、ひかる、沢渡は一丸となりエリアを絞り込むことに成功した。

藤村は悩みに悩んだが…雷の中継を優先し、新島議員に頭を下げる。結果、SDMの予測通り危険な雷が起こったが、雷警報のおかげで大事に至ることはなかった。

そして晴原も完全復活し、SDMは再始動するのだった。

園部が窮地!そんななかSDMに新たな警報が

晴原に、藤村からニュースを見るよう電話が入る。

先月、群馬県で起きたガス工場の爆発事故に関して、住人らが国を訴えると緊急記者会見を開いていた。その工場は園部が進めていた国家防災プロジェクトの一環であり、園部は責任を追及されている。

そんななか、警報アラートがSDM本部に鳴り響く。発生直後にも関わらず急発達している台風が近づいていた。

観測史上最強クラスの台風、東日本直撃まであと10日──。

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