情報共有先を選別 石川贈収賄事件、関根容疑者「窓口」か

 石川町発注の公共工事入札を巡る贈収賄事件で、収賄の疑いで県警に再逮捕された前町長の塩田金次郎容疑者(76)=同町形見字道橋=から不正に入手した設計額など秘密事項の情報について、業者側が相手を絞った上で共有していたとみられることが12日、関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、贈賄の疑いで再逮捕された同町の建設業「志賀建設」の元顧問で無職関根徳夫容疑者(69)=同町字境ノ内=と元役員でコンサルタント業添田保雄容疑者(63)=平田村中倉字見上=の2人は、塩田容疑者から入手した情報を社外の複数の人物に漏らしていたとされる。

 関係者によると、2人が塩田容疑者から入手した情報を漏らしていたのは同業他社とみられ、情報を基に入札の受注調整が行われていた可能性があるという。

 ただ、入札に関わる全ての社で情報を共有していなかった。社外の人物との窓口の役割を担っていたとみられる関根容疑者が中心となり、共有する範囲などを決めていた可能性もある。

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