梁川35.2度、全国初「猛暑日」 坂下で80歳女性死亡、熱中症か

全国初の猛暑日となった伊達市梁川町。道路には逃げ水が見られた=12日午後

 日本列島は12日、高気圧に覆われて晴れ、広い範囲で気温が上昇した。福島地方気象台によると、県内では伊達市梁川町で35.2度を観測、今年に入り全国で初めて、最高気温が35度以上の猛暑日となった。

 全国914の観測地点のうち、30度以上の真夏日となったのは、梁川町を含めて326地点。

 県内では福島市で33.8度、喜多方市で33.7度、会津若松市で33.5度となるなど、30ある観測地点のうち21地点で今年最高を更新した。

 一方、会津若松地方消防本部によると、12日午後3時50分ごろ、会津坂下町の畑で「女性が倒れている」と近隣の男性から119番通報があった。女性(80)は心肺停止の状態で見つかり、その場で死亡が確認された。熱中症とみられ、県によると、県内で熱中症の疑いによる死者は今年初めてという。

 県内ではこのほか、熱中症による搬送が相次いだ。各消防本部の午後5時現在のまとめによると、福島、郡山、いわき、伊達、猪苗代、中島の6市町村で計7人が熱中症の疑いで病院に搬送された。いずれも軽症とみられる。

 気象台によると、13日の県内も晴れや曇りの予想で、昼ごろから激しい雨になる所もある見込み。予想最高気温は福島市と会津若松市で32度、郡山市で30度などで13日も真夏日の場所がある見通し。

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