社会人女子サッカーの水俣ユニオン 白星発進 熊本県リーグに参戦

シュートを放つ水俣ユニオンの井上未来選手(中央)=9日、水俣市
ドリブルを仕掛ける水俣ユニオンの本村海里選手(左)=9日、水俣市

 熊本県水俣市を拠点とした社会人女子サッカーの「水俣ユニオンフットボールクラブウィメン」は9日、エコパーク水俣で開かれた熊本県リーグの開幕戦に臨み、慶誠高を8-0と圧倒し、白星発進した。

 水俣ユニオンはミャンマー女子代表などを率いた熊田喜則監督(62)らが4月に設立した。選手の多くは市内の企業で働きながらプレー。今年から10チームで競う県リーグに参戦し、九州リーグ昇格やなでしこリーグ入りを目指す。

 開幕戦では、INAC神戸などでプレーした元日本代表の磯金みどり選手(35)を起点に両サイドから攻撃を仕掛け、前半だけで4得点。後半も4得点のゴールラッシュで大勝した。熊田監督は「得点は入ったが、まだぎこちない。合同練習の機会を増やして連係を高めたい」と気を引き締めた。

水俣ユニオンに声援を送る市民ら=9日、水俣市

 ◆市民ら200人が声援
 水俣ユニオンのデビュー戦には雨にもかかわらず、市民ら約200人が駆けつけ、スティックバルーンをたたきながら声援を送った。

 地元のサッカークラブに所属する水俣第二小6年の谷川舞奈さんは「みんなうまくて格好良かった。次の試合も応援に来ます」。水俣市の平生則子さん(65)は「北海道出身の選手もいると知って、ありがたいと思った。私たち市民も盛り上げていきたい」と話した。

 観戦に訪れた髙岡利治市長は「プレーのレベルも高く、見応えがあった。水俣に元気を与える存在になってほしい」と期待を込めた。

 ゲームキャプテンを務めた井上未来選手(29)は「めちゃめちゃ緊張したけれど勝ててよかった。このままの勢いで県リーグを1位で突破し、九州リーグに進みたい」と力を込めた。(久保田尚之)

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