世界遺産、中城城跡の敷地内カフェ 沖縄県内初のオーガニック焙煎所に認証 安座間珈琲農園

国際オーガニック・テクニカル協会からの認証書を手にカフェをPRする安座間敏幸代表(左)と下地安姫紗店長=7日、北中城村大城の中城城跡入り口にある「グスクロック・カフェ」

 【北中城】安座間珈琲(コーヒー)農園合同会社(北中城村仲順、安座間敏幸代表)が同村大城の中城城跡の敷地内で経営する「グスクロック・カフェ」がこのほど、国際オーガニック・テクニカル協会から県内初の「オーガニック珈琲焙煎(ばいせん)所」として認証された。安座間代表は「農薬や化学肥料に頼らず栽培したコーヒー豆を消費者に安心して飲んでもらえる証。沖縄コーヒーのブランドを高めることにつながれば」と話している。(中部報道部・吉川毅)

 同社は2019年12月に県の企業認証制度で「経営革新計画」に取り組む企業として認証され、これまで同カフェでコーヒー焙煎器の導入や社内体制の構築、自社マイスター制度を進めてきた。

 その取り組みに合わせ、同協会が実施する講習や現場チェックなどを受け、生産工程管理者の技術や日本農林規格の適合が認められた。

 安座間代表は「オーガニックの認証を取って焙煎したコーヒーを世界遺産で味わえる場所はどこにもないはず。中城城跡を見ながら安心しておいしいコーヒーを飲んでほしい」と呼びかけた。

 同社は14年からオーガニックコーヒー豆の販売を始め、22年に同カフェをオープン。ペルー移民だった安座間代表の祖父の縁でつながった「ペルー産のオーガニックコーヒー豆」を取り扱っている。

 問い合わせは同社、電話098(989)5233。

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