学校カウンセラー相談最多 23年度、4万3275件 いじめ関連490件 茨城県教委

茨城県教育委員会は12日、昨年度に県内公立校などに配置したスクールカウンセラーに児童生徒から寄せられた相談件数が4万3275件に上ったと明らかにした。同日開かれた県議会文教警察委員会で報告した。いじめに関する相談は490件。いずれも記録が残る2009年度以降で最多だった。

県教委生徒支援・いじめ対策推進室によると、スクールカウンセラーは、いじめや不登校など児童生徒の問題行動を未然に防止したり、早期対応を図ったりするため、公立小・中・義務教育学校、高校などに配置。23年度の設置人数は166人。

相談が増加した背景について、同室はカウンセラー増加に加え、メールや電話、交流サイト(SNS)上で相談を受け付ける「子どもホットライン」「いばらき子どもSNS相談」などの認知が進み「児童生徒が相談しやすい環境づくりが進んでいるのも要因の一つ」としている。

同室は「いじめの未然防止、早期発見、初期対応を徹底し、さらに施策の充実を図る」としている。

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