アクティビジョンのQAサプライヤーが労働組合から提訴される―160人を報復解雇か

アクティビジョンのQAサプライヤーが労働組合から提訴される―160人を報復解雇か

アメリカの労働組合の一つであるCWA(Communications Workers of America/米国通信労組)は、マイクロソフト傘下であるアクティビジョンのサプライヤーであるライオンブリッジ・テクノロジーズを報復解雇で提訴しました。

ライオンブリッジは、アクティビジョンにQAサービスを提供している企業です。同社はアイダホ州ボイシにある160人のチーム全員を解雇しており、CWAはこれを「労働者が労働条件に関する問題を提起したことに対する報復解雇である」としています。

ライオンブリッジは件の従業員たちに対して「過度に広範囲の守秘義務条件に同意」し、「全国労働関係法(ワグナー法)で保護される権利を放棄する」ことを要求する退職条件を突き付けただけでなく、解雇の理由を「プロジェクトの終了によるもの」としているにも関わらず、メキシコとポーランドで同じプロジェクトに携わっているチームは解雇されることなく仕事を続けているとも指摘されています。

CWAはさらに、ライオンブリッジは2016年にもワシントン州の組合員全員を一斉に解雇する「組合潰し」の実績があることに言及しつつ、マイクロソフトに対し「労働者の合法的な団結権を認め、従業員の懸念に耳を傾ける」ことの重要性を強く訴えています。

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