京都国立博物館 名品ギャラリー「茶の湯の道具 茶入」6月25日から開催

茶道人.com編集部[著]

京都国立博物館(京都府京都市)では、特集展示と同時開催される名品ギャラリー「茶の湯の道具 茶入」が6月25日から開催されます。本展では、茶の湯の道具のなかで、抹茶を入れるやきもの「茶入」に着目し、茶入の魅力について紹介します。

小さな壺の形状をした茶入は、茶席において、茶碗や水指などと同じように存在感のある茶道具の一つです。中国で焼かれたものは「唐物」、日本で焼かれたものは「和物」と呼び分けられ、古くから珍重してきました。今回展示される作品には、重要文化財にも指定されている、漆黒の地に映える色鮮やかな図柄が特徴の野々村仁清による「色絵若松図茶壺」や、大茶人として知られる織田有楽斎が所持し、のちに松平不昧に伝来したとされる「唐物肩衝茶入 銘 残月」などがあります。

茶入に付属する盆や銘なども、鑑賞を楽しむ上での魅力の一つです。この機会にさまざまな茶入の数々を、お楽しみください。

6月25日から9月8日まで
京都国立博物館

掲載画像:「唐物肩衝茶入 銘 残月」中国・南宋時代 文化庁蔵

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