通好みの癖あるおつまみ、新たに3種 東北珍味(山形)の「脱おじ」

3種の販売を開始した「乾きもん―濃旨仕立て―」シリーズ(手前)。従来の「datsuoji」シリーズとはパッケージデザインも差別化した

 珍味卸売業の東北珍味(山形市、岩月敏哲社長)は、独自ブランド「datsuoji(脱おじ)」として2020年から展開する小袋型おつまみ商品に、お酒好きな通好みのニーズにも対応した「乾きもん―濃旨(こいうま)仕立て―」シリーズを追加した。今月から3種の販売を始めており、父の日などのギフト需要も取り込みたい考えだ。

 datsuojiは「脱おじさん感」の略。透明の大袋の商品が「手に取りにくい」という女性の声に応え、中身の見えないおしゃれなデザインのチャック付き小袋商品を開発した。ラインアップも14種まで増やし、県外を含めた新たな販路の拡大にもつながっている。

 開発時は女性向けと考えていたが、1袋20~50グラム程度の手頃なサイズは男性からも受けた。比較的ライト層向けのおつまみをそろえていたが、「より濃厚で癖があるおつまみに対するニーズもある」と、新シリーズ発売を決めた。

 今回販売を開始したのは「つまみたら」「麻辣(マーラー)青豆と(グリーンピース)カシューナッツ」「剣先いか姿焼き」の3種。女性や子ども、おつまみ初心者の食べやすさを意識したこれまでの商品に比べ、お酒に合うことや、乾き物ファンも満足させられる商品として開発した。パッケージはタラやイカの形の黒いシルエットを中央に配したシックなデザインで、これまでのかわいらしいものと差別化した。

 「乾きもん」シリーズはいずれも1袋500円で、セットにしたギフト用商品も用意した。単品は雑貨店「ラ・カーサ」の山形市内の店舗など、セットは食品館256(山形市)、道の駅天童温泉隣のサンピュアなどで販売する。問い合わせは東北珍味023(633)3236。

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