JR東海所属の「ドクターイエロー」T4編成、2025年1月引退 残るは1編成のみ

923形新幹線 T4編成 2019年07月27日撮影

JR東海は、923形新幹線電気軌道総合試験車、通称 ドクターイエロー(T4編成)が2025年1月をもって引退することを発表しました。同社は引退について老朽化に伴うものとし、今後、イベントの開催や企画商品の販売などを行う計画です。

ドクターイエローは、約10日に一度、実際の営業路線を走行しながら、電気設備や軌道設備などの状態をチェックするいわゆる“新幹線のお医者さん”の役割を果たす車両。T4編成は2001年9月から運用を開始。2005年に登場したJR西日本所属のT5編成と交互に走行し、東海道・山陽新幹線(東京~博多間)の検測を行っています。運用については一切公表されないことから、“見たら幸せになれる”と、子どもから大人まで人気の列車です。

923形新幹線 T5編成 2022年10月08日撮影

©レイルラボ たごさくさん

JR東海は現行の923形が行う検査について、2027年からN700Sに導入される営業車検測機能により代替する計画で、当面はT5編成を用いた検測走行を継続するとしています。

N700S新幹線 2023年12月30日撮影

©レイルラボ BBsanさん

ついに告げられた“幸せの黄色い新幹線”の終焉。SNSなどでも、惜しむ声が多く寄せられています。

923形新幹線 2023年09月18日撮影

©レイルラボ hd乗りさん

© レイルラボ