井上尚弥に難くせ 3階級上のデービス戦へ「その度胸はあるのか」と米メディア

井上尚弥

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)に米メディアが難くせをつけた。

井上には一つ上の階級となるフェザー級の猛者たちから続々と対戦オファーが届いている中で、3階級上となるWBA世界ライト級王者ジャーボンテイ・デービス(29=米国)とのドリームマッチが浮上している。サウジアラビア王族で同国娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官が対戦を実現を希望したことで、周囲の期待が高まっている。

そんな中、米メディア「ボクシングニュース24」は井上について「最近の写真はミドル級の選手のように見える」とした上で、デービス戦に向けて「彼(デービス)と戦うことを選んだ場合、井上が得ることのできる金額は、夢見ていた金額をはるかに超えるだろう」とした上で「井上に勇気はあるか。その度胸はあるのだろうか。デービスを避けて不毛なスーパーバンタム級にとどまる方が良いと感じているのかもしれない」とあおり立てた。

さらに同メディアは「井上は4階級で世界タイトルを獲得しているが、問題はモンスターが今まで打ち負かしてきた対戦相手が目立ったものではなかったことだ。対戦相手のほとんどは一般のボクシングファンには無名だ」と指摘。デービズ戦に意欲を見せない井上の姿勢を否定し、もはや難くせと言えるほどに激しく挑発した。

たしかにデービスとのドリームマッチは一部の関係者はファンの間で実現が待望されているものの、ボクシング界からは〝モンスター〟と大きく階級が違うため、懐疑的な味方が広がっており、現時点ではマッチメークも困難とみられている。

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