ドジャース ビューラーが痛恨の逆転3ラン被弾 新加入のビジオが失策→続くシーガーが確信アーチ 本拠地静まりかえる

 ドジャースのウォーカー・ビューラー

 「ドジャース-レンジャーズ」(12日、ロサンゼルス)

 ドジャースの先発マウンドに上がったウォーカー・ビューラー投手が5回3失点でKOされた。五回、シーガーに痛恨の逆転3ランを被弾した。

 序盤3イニングは安定した投球を見せていたが、アクシデントが襲う。四回1死一塁、ロウに1球目を投じた直後にトレーナーとロバーツ監督がマウンドへ向かった。股関節あたりを気にするような仕草がみられ、指揮官自ら声をかけたが、問題ないことを強調。その後、続投したが制球がばらつきカウント不利な状況から左前打を浴びてピンチを広げた。

 直後からブルペンが動き出し、緊急事態を予想させたが、鋭いカーブで空振り三振に仕留めた。最後はハイムを低めの変化球で空振り三振に仕留め、鮮やかにピンチを脱した。

 しかし五回、タバレスの安打、ビジオの失策で一、二塁のピンチを招くと、かつてドジャースに在籍し第1戦前にビジョンで帰還したことを祝福されていたシーガーに右翼へ逆転3ランを被弾した。後続は無失点に抑えたものの、ドジャースタジアムが静まりかえってしまった一撃。ガックリと肩を落としてベンチに戻り、5回3失点でマウンドを降りる形になった。

 ビューラーは15年ドラフト1位(全体24位)でドジャースに入団。1年目の18年に8勝、良く19年には14勝をマークしてオールスターにも選出された。21年に16勝をマークし、エース級の働きを見せたが、翌年8月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。

 昨オフには大谷とリハビリをともにしていたビューラー。5月6日のマーリンズ戦で2年ぶりのメジャー復帰を果たし、ここまで1勝3敗、防御率4.82。前回登板のパイレーツ戦では3回4失点でKOされていた。

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