横浜市の中学校給食 脱酸素剤の混入でごはんの提供中止

今月、横浜市立中学校の給食で、調理中に異物が混入したとして、一部の学校でごはんの提供を中止していたことが市教委への取材で分かりました。

横浜市教委によりますと、今月10日、中区、青葉区、都筑区の市立中学校22校、5733人分の給食を担当する「山路フードシステム」が、炊飯した「麦ごはん」に金属探知機をあてたところ、反応がありました。

事業者が確認すると、袋入りの脱酸素剤1個が発見されました。
また、事業者では混入した1個のほかにも所在不明の脱酸素剤があったため、この日のごはんおよそ1300キロを廃棄しました。

一方で、当日のメニューのカレー、オムレツや汁物などは予定通り提供されています。

市教委では、事業者に対し、食材を検品する際、別の容器に出して確認するように指示していましたが、これを行っていなかったということです。

市教委の担当者は「生徒に給食を提供できなかったことは申し訳ない」としたうえで、「提供する前に異物の混入が確認でき、生徒への健康被害もなかった」として公表していませんでした。

横浜市 山中竹春市長
「一部のエリアの生徒に麦ごはんを提供できず、重く受け止めている。 今後の再発防止を含めて事業者への指導を徹底するよう、教育委員会に対して求めた」

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