LINE、友だち以外トーク追加で「詐欺に注意」 詐欺対策強化

by 臼田勤哉

LINEヤフーは、「LINE」における詐欺への注意喚起を強化する。友だち以外のユーザーからのグループトーク追加時やオープンチャット参加時に、『LINEを悪用した詐欺にご注意ください』という注意喚起を順次表示するなどの4つの対策を行なう。

1つめの対策が、『LINEを悪用した詐欺にご注意ください』という注意喚起の表示。

以下の順番で注意喚起を順次導入する

  • 5月29日~:LINE公式アカウントの友だち追加時(未認証アカウントのみ)
  • 6月13日~:友だち以外のユーザーからのグループトーク追加時、1:1トーク開始時、アカウントの友だち追加時(プロフィール)
  • 6月中(予定):オープンチャット参加時

2つめの対策が、1:1トーク、グループトーク、LINE公式アカウントでの通報時に選択する通報理由に『なりすまし』『詐欺』の項目の追加だ。項目を細分化することでモニタリングによる対応を強化していく。この対策は5月28日から導入している。

3つめは、6月以降にLINE公式アカウントのアカウント開設時の認証を強化。4つめは、公的機関と協力し、印刷物やデジタルサイネージなどで活用できる注意喚起素材の作成・提供を予定している。

昨今のSNS型投資詐欺などでは、LINEが使われるケースが多い。警視庁によれば、2024年1月~3月におけるSNS型投資・ロマンス詐欺でも、他のSNSが最初の接触の場合でも、その後のやりとりはLINEというケースが大多数となっている。

LINEヤフーでも、警察庁・金融庁・消費者庁・国民生活センター協力のもと詐欺に関する注意喚起サイトの公開・周知や、モニタリング強化などを行なっているが、LINEでの詐欺行為の撲滅を目指し、新たな対策を追加する。

なお、LINEヤフーでは、詐欺行為に対する実施済みの対策として、LINEにおける「システム検知」と「人の目」によるモニタリング強化や、著名人などになりすましたアカウントへの対応を強化している。また、1:1トーク・グループトークでは、友だち以外のユーザーからグループトークに追加された際、トークルーム上に注意喚起を表示しているほか、オープンチャットでは、投資詐欺への悪用が疑われるオープンチャット自体の削除やユーザーのサービス利用停止などの対策を行なっている。

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