TP-Link、一元管理できる「Omada」シリーズやWi-Fi 7+10GソリューションをInteropで展示【Interop Tokyo 2024】

by 高橋 正和

ティーピーリンクジャパン株式会社(TP-Link)は、6月12日〜14日に幕張メッセで開催中の「Interop Tokyo 2024」に出展し、各種ソリューションを展示している。

中小企業向けネットワーク製品「Omada」シリーズや、Wi-Fi 7対応アクセスポイントを中心に展示している。また、監視カメラシステムの「VIGI」については、従来製品に加えて、クラウド管理型の「VIGI Cloud VMS」を初公開している。さらに、スマートホームシリーズ「Tapo」も展示され、実際に触って体験できる。

Omadaの中小企業ネットワークの一元管理をデモ、ホテルや学校向けも

Omadaは、主に中小企業向けのネットワーク機器ソリューションだ。Omadaシリーズの機器を使っていれば、コントローラーにより全てを一元管理でき、さらにクラウド経由でもアクセスできる。そのため、設置場所にいなくても、ウェブブラウザーやスマートフォンアプリにより、遠隔地からも監視や操作が可能になる。

ブースではOmadaのホテルや家庭での利用についても展示。さらに、参考出品として、海外で普及している光ネットワーク規格「G-PON」対応の製品も展示していた(あくまで今後予定という段階とのこと)。

そのほか、Omadaの学校向けソリューションについても展示していた。

Omadaのコーナー
Omadaシリーズの機器
Omadaの管理画面
Omadaのスマートフォンアプリでの管理画面
一番上にあるのが、OmadaハードウェアコントローラーのOC300
ホテルや家庭向けのOmada製品。G-PON対応の「EAP610GP-Desktop」も参考出品
Omadaの学校向けソリューション
Omadaシリーズではないが、G-PON対応のWi-Fiルーターも

Wi-Fi 7+10Gで速度計測

Wi-Fi 7については既存のDecoシリーズやArcherシリーズのルーター、およびOmadaシリーズのアクセスポイントを展示していた。

さらに、Wi-Fi 7+10Gネットワークで、6GHz帯と5GHz帯に接続したタブレット端末から通信速度を計測して比較するデモも行われていた。6GHz帯が倍以上の速度を出していたが、会場の電波が混雑しているため、Wi-FI 7としては比較的低い数字となっていた。

Wi-Fi 7のコーナー
Wi-Fi 7に対応したDecoシリーズやArcherシリーズのルーター
Wi-Fi 7に対応したOmadaシリーズの天井設置型アクセスポイント
Wi-Fi 7+10Gネットワークでの、6GHz帯と5GHz帯での速度計測のデモ

監視カメラのクラウドコントローラー「VIGI Cloud VMS」初公開

監視カメラシステムの「VIGI」についてもコーナーが設けられていた。TP-Linkでカメラとネットワークビデオレコーダー(NVR)、コントローラー製品を販売している。

AIを搭載した製品では、同一人物と思われる映像を検索する「容貌検索」、時間や特徴を選択して映像を検索する「人物検索」、同様にして車両について映像を検索する「車両検索」ができるところをデモしていた。

PCから映像を見たり管理したりするコントローラー製品としては、小規模ならば「VIGIセキュリティマネージャー」が、大規模な集中管理には「VIGI VMS」がある。

VIGI VMSのサーバーは通常はローカルのコンピュータ上で動作するが、今回のブースではクラウド型のサーバーである「VIGI Cloud VMS」が初公開とのことで展示されていた。アカウントにカメラ情報が紐づき、Webでログインするだけで使える。ブースの説明によると、現在は有料版のみだが、機能を絞った無料版も予定しているという。

監視カメラシステムの「VIGI」のコーナー
VIGIの人物検索機能
VIGIのネットワークビデオレコーダー(NVR)
VIGIセキュリティマネージャーから遠隔地の映像を見る
ローカルのVIGI VMSによる集中管理
VIGI Cloud VMSによるクラウドからの映像監視と管理(初公開)

スマートホーム製品「Tapo」を体験できる展示も

スマートホーム製品シリーズ「Tapo」についても展示されていた。カメラのほか、温湿度計やモーションセンサーといったセンサーや、スイッチ、ランプなどをつなぎ、スマートフォンなどから確認や操作ができるものだ。各デバイスは、868MHz/922MHzの低消費電力ワイヤレス通信でスマートハブにつながり、そこからWi-Fiでネットワークにつながるようになっている。

ブースでは、カメラの映像をタブレット端末で見るところや、モーションセンサーにより人が近くで動くとランプが点灯するところなどをデモしていた。

Tapoのコーナー
Tapoのセンサー製品
Tapoのスマートボタン
スマートフォンなどから確認や操作ができる
モーションセンサーとランプを組み合わせたデモ

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