マカオ、世界遺産のギア灯台がメンテナンスで10日間運用停止

マカオの世界遺産「ギア要塞(ギア灯台及びギア教会)」(写真:DSAMA)

 マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は6月13日、同局が管轄するギア灯台(東望洋燈塔)について、内部におけるパーツ更新を伴うメンテナンスのため、同月14日から10日間にわたって点灯を停止すると発表。

 同局によれば、点灯停止に伴う海上航行の安全への影響はなく、すでに(中国広東省)珠海とマカオの関連部門への通報、海事業界への航海通告を発出済みとのこと。

 ギア灯台はマカオ半島で最も標高の高い位置にあるギアの丘の要塞を構成する施設として1864年に建てられ、翌年9月24日に点灯。中国沿岸部最古の近代灯台とされる。灯台部を含む要塞として世界文化遺産リストにも登録されている。

 同局では、科学技術の発展により現在多くの船舶が航海補助のための電子設備を搭載しているほか、同局がマカオ海域内に多くの航行標識や信号システムを設置してきたことで、船舶が正しい航路を進むことができるようになっていると同時に、同局によるスマート開示システムとリアルタイム映像監視システム等を活用してマカオ海域を航行する船舶の監察並びに海上安全情報や交通管制サービスの情報提供を行っているとした。

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