「防災意識を高める」VRでリアルな災害体験 栃木県が車両を導入 全国で3例目

とちぎテレビ

県民に防災への意識を高めてもらおうと、栃木県は仮想現実・VRの技術を活用して災害の現場を疑似体験できる車両を導入しました。

栃木県が新たに導入した「VR防災体験車」です。

トラックの荷台部分が体験スペースになっていて、VRゴーグルを通して360度の映像を見ることができるとともに、映像の動きと連動して座席も振動します。地震、火災、風水害の3つの災害を、それぞれ1分30秒ほどのリアルな映像で再現します。

映像は実際に栃木県内で発生する可能性のある災害をイメージしたもので、街並みの様子なども県内の雰囲気を再現したオリジナルのものです。

県はこれまで震度7までの揺れを体験できる「起震車」を導入していましたが、老朽化に伴い、より実際の災害現場に近い体験をしてもらうため、およそ6200万円をかけ最新技術を備えた車両の導入を決めたということです。こうした車両を導入したのは東京消防庁、和歌山市消防局に続いて全国で3例目です。

本格的な運用は7月1日からで消防署で貸し出しの相談を受け付けています。また、運用開始に先立ち、6月15日の県民の日のイベントでお披露目のセレモニーが行われます。

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