祇園祭での酒類提供を問題視 八坂宮司、理事辞任の意向伝える

京都・祇園祭の「プレミアム観覧席」=2023年7月(京都市観光協会提供)

 京都・祇園祭のハイライトとなる前祭の山鉾巡行(7月17日)で京都市観光協会が販売する「プレミアム観覧席」を巡り、八坂神社(同市東山区)の野村明義宮司(65)が、プレミアム席で酒類が提供されることを問題視し、協会理事を辞任する意向を協会側に伝えたことが13日、同神社や協会への取材で分かった。祇園祭は同神社の祭礼で、疫病が流行した平安期に災厄の除去を祈り始まったとされる。

 同神社によると、野村宮司は神事である山鉾巡行に酒を伴う飲食はそぐわないと考え、昨年からプレミアム席での酒類提供を問題視。今年も同様に提供があると知り、神職を通じて辞任の意向を伝えたという。

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