【京都】夏越の祓を体験できる神社10選!茅の輪くぐりで無病息災を願おう

京都をはじめとした全国の神社では、毎年「夏越の祓(なごしのはらえ)」という神事が行われます。大きな茅の輪が境内に設置され、その中をくぐり抜けるのが特徴です。

●京都の神社にお参りしたい

●夏越の祓を体験してみたい

そんな人はぜひ本記事をチェックして、夏越の祓が行われる京都の神社を訪れてみてくださいね。

※店舗や施設の営業時間・定休日等、イベントの開催情報、植物の見頃期間は変更になる場合があります。ご利用の際は事前に店舗・施設へご確認ください

夏越の祓(なごしのはらえ)とは?

夏越の祓とは半年間に溜まった穢れや罪を払い、残り半年を無病息災で過ごせるように祈願する神事で、1年のちょうど半分にあたる6月30日に神社で行われます。京都の主な神社では夏越の祓の期間中に大きな茅の輪(ちのわ)が設置され、ここをくぐり抜けることで厄を落として身を清めることができるそうです。

また、茅の輪くぐりだけでなく、人形(ひとがた)の授与を行う神社もあります。これは人の形をした紙に名前と年齢を書き、自分の身代わりとして穢れや罪を移すもの。人形をお焚き上げしたり川に流したりすることで、清めることができるそうです。

京都で夏越の祓が体験できる神社10選

1.【京都市上京区】北野天満宮

公式Instagramより

「北野天満宮」(京都府京都市上京区馬喰町)の御祭神、菅原道真公の誕生日である6月25日には「御誕辰祭(ごたんしんさい)」が行われ、これは「夏越天神(なごしてんじん)」とも呼ばれています。楼門には直径約5mもある大茅の輪が掲げられ、真夏を迎える前に無病息災を願って大茅の輪くぐりが行われます。

公式Instagramより

大茅の輪の大きさは京都最大級といわれるほどのサイズで、重量も数百kgあるのだそう。とても迫力のある大茅の輪なので、京都で行われる夏越の祓の中でも欠かせないスポットです。また、「北野天満宮」での御社頭では直径7~8cmほどの小さい茅の輪を授与しているので、厄除けとして持ち帰ってみてはいかがでしょうか。

【開催期間】
大茅の輪設置:2024年6月25日(火)~30日(日)
夏越の大祓:2024年6月30日(日)16:00

【料金】
無料

○スポット情報

スポット名:「北野天満宮」

住所:京都府京都市上京区馬喰町

アクセス:市バス「北野天満宮前」下車すぐ

参拝時間:7:00〜17:00

定休日:なし

電話番号:075-461-0005

2.【京都市上京区】白峯神宮

公式Instagramより

「白峯神宮(しらみねじんぐう)」(京都府京都市上京区飛鳥井町)は、蹴鞠と和歌の宗家である飛鳥井家の邸跡に創建された神社です。そのため、スポーツや武道、芸能上達にご利益があると広く知られています。そんな「白峯神宮」では毎年6月30日の17:00より「夏越大祓式」の神事が行われ、奏上される大祓詞を参列者も斉唱します。

公式Instagramより

次に切麻でお祓いを行い、罪や穢れを人形に移したら唐ひつに収めます。そして「茅の輪くぐり神事」として、本殿前で拝礼をしながら茅の輪を八の字に3回くぐりましょう。くぐるたびに、茅の輪に罪や穢れが移って身が清らかになるといわれています。

【開催期間】
夏越大祓式:2024年6月30日(日)17:00

【料金】
無料

○スポット情報

スポット名:「白峯神宮(しらみねじんぐう)」

住所:京都府京都市上京区飛鳥井町261

アクセス:地下鉄「今出川駅」徒歩約10分

参拝時間:8:00~17:00

定休日:なし

電話番号:075-441-3810

3.【京都市上京区】護王神社

公式Instagramより

「護王神社(ごおうじんじゃ)」(京都府京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町)は、桓武天皇の平安京遷都に貢献した和気清麻呂(わけのきよまろ)をお祀りする神社です。イノシシに助けられた和気清麻呂の足のケガが治ったとされることから、足腰のケガや病気の回復、スポーツの上達などのご利益があるとされています。

公式Instagramより

「護王神社」境内にはたくさんのイノシシ像が飾られているのでぜひチェックしてみてください。そんな「護王神社」で行われる「夏越大祓」では、拝殿で大祓式が行われたのち、参列者全員で茅の輪くぐりを行うのが特徴です。

【開催期間】
茅の輪くぐり:2024年6月15日(土)~7月1日(月)
※6月21日(金)と28日(金)は茅の輪の掛け替えを行うため一時的にくぐれない場合があります
夏越大祓:2024年6月30日(日)15:00
※14:00~15:00まで社務所で受付。受付をしていない方は参加できません
※神事開始の15:00~神事終了(16:00頃)までは閉門するため途中参加はできません

【料金】
無料

○スポット情報

スポット名:「護王神社」

住所:京都府京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385

アクセス:地下鉄「丸太町駅」徒歩7分

参拝時間:6:00~21:00

定休日:なし

電話番号:075-441-5458

4.【京都市北区】上賀茂神社

公式Instagramより

「上賀茂神社(かみがもじんじゃ)」(京都府京都市北区上賀茂本山)の正式名称は「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」といい、厄除けや八方除、必勝の神などとして全国より信仰を集めている京都最古社の1つです。そんな「上賀茂神社」では毎年6月30日に「夏越神事」と「夏越大祓式」が行われます。

公式Instagramより

「夏越神事」では神職がまず茅の輪くぐりをしたあと、参拝者もくぐることができます。そして、夜に開催される「夏越の大祓式」では、「ならの小川」に人形を流してお祓いを行います。この「人形流し」では毎年数万枚の人形が集まるのだそう。5月末から当日まで境内等で人形の受付が行われているので、参拝の際にはぜひ人形に名前を書いてお祓いしてもらいましょう。

【開催期間】
夏越神事:2024年6月30日(日)10:00
夏越大祓式:2024年6月30日(日)20:00

【料金】
無料
※人形1枚100円

○スポット情報

スポット名:「上賀茂神社(かみがもじんじゃ)」

住所:京都府京都市北区上賀茂本山339

アクセス:地下鉄「北山駅」徒歩15分

参拝時間:〈二ノ鳥居〉5:30~17:00、〈楼門および授与所〉8:00~16:45

定休日:なし

電話番号:075-781-0011

5.【京都市北区】平野神社

公式Instagramより

「平野神社」(京都府京都市北区平野宮本町)は、794年に桓武天皇が平安遷都をするにあたって大和国の四座の神を勧誘したのが起こりといわれている由緒正しい神社。春には桜の名所としても知られています。

公式Instagramより

そんな「平野神社」では毎年6月30日に「夏越の大祓」が行われます。その式典では大祓詞奏上を行い、祓いの儀が執り行われて大茅の輪をくぐります。そして式典後には収められた人形を焼却して家内安全や無病息災が祈念されます。茅の輪くぐりのみなら6月28日~30日に行われているので、ぜひ半年のお祓いをしてみてはいかがでしょうか。

【開催期間】
茅の輪くぐり:2024年6月28日(金)~30日(日)
大祓式:2024年6月30日(日)16:00

【料金】
無料

○スポット情報

スポット名:「平野神社」

住所:京都府京都市北区平野宮本町1

アクセス:京福電鉄「北野白梅町駅」徒歩7分

参拝時間:6:00~17:00

定休日:なし

電話番号:075-461-4450

6.【京都市左京区】平安神宮

公式Instagramより

大鳥居が有名な「平安神宮」(京都府京都市左京区岡崎西天王町)は観光スポットとしても人気を集めています。広い境内には国指定重要文化財や登録有形文化財となっている社殿が多くあり、見どころもたくさんです。

公式Instagramより

そんな「平安神宮」では夏越の祓の時期になると應天門(おうてんもん)の内側に茅の輪が設置されます。朱色の楼門に茅の輪が引き立って見ごたえがありますよ。そして6月22日~8月31日までは「七夕風鈴まつり」も開催されます。境内の回廊に吊るされた約1,000個の風鈴が涼やかな音色を奏でるので、夏越の祓と一緒に楽しめます。

【開催期間】
茅の輪設置:2024年6月20日(木)~6月30日(日)
夏越大祓式:2024年6月30日(日)16:00

【料金】
無料

○スポット情報

スポット名:「平安神宮」

住所:京都府京都市左京区岡崎西天王町97

アクセス:市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」徒歩5分

参拝時間:〈3月15日~9月30日〉6:00~18:00、〈10月1日~10月31日〉6:00~17:30、〈11月1日~2月14日〉6:00~17:00、〈2月15日~3月14日〉6:00~17:30

※年末年始(12月31日~1月5日)は参拝時間が変更します。詳細は公式サイトを確認

定休日:なし

電話番号:075-761-0221

7.【京都市東山区】八坂神社

公式Instagramより

地元の人からは「祇園さん」の呼び名で親しまれている「八坂神社」(京都府京都市東山区祇園町北側)。ここは日本三大祭の1つである「祇園祭」を行う由緒正しい神社です。「祇園祭」は7月1日から31日までの1カ月に渡ってさまざまな神事・行事が繰り広げられる伝統ある祭礼ですが、そんな「祇園祭」の前日に行われるのが、「大祓式(茅の輪くぐり)」です。

公式Instagramより

この「大祓式」では、神職に続いて関係者が茅の輪をくぐり、神事を行います。参拝者は「大祓式」神事の時以外に茅の輪くぐりができ、半年間の罪や穢れを祓うことができるとされています。

【開催期間】
大祓式:2024年6月30日(日)15:00

【料金】
無料

○スポット情報

スポット名:「八坂神社」

住所:京都府京都市東山区祇園町北側

アクセス:京阪「祇園四条駅」徒歩約5分

参拝時間:24時間

定休日:なし

電話番号:075-561-6155

8.【京都市東山区】粟田神社

公式Instagramより

「粟田神社(あわたじんじゃ)」(京都府京都市東山区粟田口鍛冶町)はスサノオノミコト・オオナムチノミコトを主祭神として祀り、厄除けや病除け、旅行安全祈願にご利益があるとされています。10月に行われる「粟田祭」が知られていて、「剣鉾」の巡行が行われます。「粟田祭」は1000年の歴史を持ち、室町時代には「祇園祭」が行えなかった時に「粟田祭」を代わりにしたといわれるほど歴史のある行事です。

公式Instagramより

そんな由緒ある「粟田神社」では毎年6月30日に「大祓式」が執り行われます。神事のあとに、神職に続いて参拝者も一列になって茅の輪くぐりを行います。

【開催期間】
茅の輪設置:例年6月28日前後
大祓式 茅の輪くぐり:2024年6月30日(日)16:00

【料金】
無料

○スポット情報

スポット名:「粟田神社」

住所:京都府京都市東山区粟田口鍛冶町1

アクセス:地下鉄「東山駅」徒歩7分

参拝時間:6:00~17:00

定休日:なし

電話番号:075-551-3154

9.【京都市西京区】大原野神社

公式Instagramより

奈良の「春日大社」の神々をこの地に祀ったのが「大原野神社(おおはらのじんじゃ)」(京都府京都市西京区大原野南春日町)です。そのため「京の春日さん」という呼び名でも親しまれています。そんな「大原野神社」は「源氏物語」の作者である紫式部が氏神様として崇めたことでも知られています。境内には神使である鹿がたくさん見られるのも見どころの1つ。これは、「春日大社」から神様が鹿に乗ってこられたことに由来しているそうです。

公式Instagramより

「大原野神社」で行われる「夏越大祓式」は本番の6月30日より前から茅の輪が設置され、自由にくぐることができます。また6月限定で茅の輪おまもりも授与しています。

【開催期間】
茅の輪設置:2024年6月28日(金)~7月1日(月)午前まで
夏越大祓式:2024年6月30日(日)16:00

【料金】
無料

○スポット情報

スポット名:「大原野神社」

住所:京都府京都市西京区大原野南春日町1152

アクセス:阪急バス・市バス「南春日野町」下車徒歩約7分

参拝時間:24時間

定休日:なし

電話番号:075-331-0014

10.【京都市伏見区】伏見稲荷大社

公式Instagramより

朱塗りの鳥居がずらっと並ぶ「千本鳥居」で有名な「伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)」(京都府京都市伏見区深草藪之内町)。観光スポットとしても人気ですが、ここは平安時代に天皇が定めた「全国二十二社」の1つでもある格式高い神社です。そして、全国各地の祀られた稲荷神社の総本宮でもあります。

公式Instagramより

そんな「伏見稲荷大社」では6月初旬から茅の輪が設置され、誰でもくぐり抜けることができます。6月30日に行われる「大祓式」では改めて茅の輪を設けて神事を行うそうです。式のあとに宮司以下の神職・参列者一同が茅の輪をくぐります。また、茅の輪守も期間限定で授与されるので、ぜひお守りとして持ち帰ってみてはいかがでしょうか。

【開催期間】
大祓式:2024年6月30日(日)15:00
茅の輪設置:例年6月初旬~

【料金】
無料

○スポット情報

スポット名:「伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)」

住所:京都府京都市伏見区深草藪之内町68

アクセス:JR「稲荷駅」すぐ

参拝時間:24時間

定休日:なし

電話番号:075-641-7331

京都の神社で夏越の祓に参加してみよう

今回は、夏越の祓が行われる京都の神社を紹介しました。毎年6月30日になると、京都の各神社で夏越の祓が執り行われます。半年の罪や穢れを祓い、残り半年を無病息災で過ごしたいという人は、京都の神社で茅の輪くぐりを体験してみてはいかがでしょうか。

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