ミス・メイからミス・ジューンへ 大里桃子が大谷翔平に対抗心?「ミスター・ジューンって呼ばれてて頑張ろうと」

 大里桃子

 「女子ゴルフ・ニチレイ・レディース」(14日開幕、袖ケ浦CC新袖C=パー72)

 前週の宮里藍サントリー・レディースで、3年ぶりのツアー3勝目を挙げた大里桃子(25)=伊藤園=が開幕前日の13日、報道陣の取材に応じ、2戦連続優勝へ「そこまで気負ってないけど、前半戦のうちに1勝できたので、複数回優勝は今後の目標でやっていきたい」と意気込んだ。

 久々の優勝に反響は大きかった。「たくさんの方からメッセージを頂いて、会場で会う方にも声を掛けてもらうことが多くて、すごくうれしかった」と笑顔を見せた。全英切符もつかみ、優勝翌日には地元・熊本県の役所で早速パスポートを申請。「(役所のスタッフが)皆さん笑顔で出迎えて下さって、『もう来たの?』みたいな感じで(笑)」と歓迎ムードで、5年ではなく旅行にも行けるようにと10年のパスポートを作った。

 大リーグのドジャース・大谷翔平に対抗心?も燃やした。6月に調子を上げることで、最近は「ミスター・ジューン」と称される球界の至宝だが、実は大里もこの時期に強い。3年前の5月、優勝したほけんの窓口レディースを基準に、2戦前のパナソニック・レディースから2戦後のリゾートトラスト・レディースまで、2位、2位、優勝、2位、2位と絶好調だった。

 大里も当時は『ミス・メイ』と称されたこともあった。大谷のこの時期の活躍は「大谷翔平さんが『ミスター・ジューン』って呼ばれてて、なんかちょっと頑張ろうと思ってたら、(前週)優勝できてうれしい」と発奮材料。「ちょっとすいません。調子に乗りました」と笑いながらも、今度は『ミス・ジューン』と呼ばれるような活躍を目指したい。

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