福岡市立福岡女子高校が共学化へ 有識者から「ジェンダー平等の社会の流れ」と指摘 定員割れも

福岡市立福岡女子高校について、市の教育委員会が2027年度をめどに共学化する方針を固めたことがわかりました。

実施されれば、県内全ての公立高校が共学となります。

定員割れ続いていた

1925年に開校した福岡女子高校は、普通科、国際教養科のほか、食物調理科、保育福祉科、服飾デザイン科、生活情報科のあわせて6学科があります。

ただここ数年、学科によっては定員割れが続いていて、今年度の生徒数は定員960人に対し878人となっています。

有識者から「ジェンダー平等社会で共学化必要」

市教委によりますと、定員割れが続く状況から昨年度設置した有識者会議では、今後のあり方について委員から「ジェンダー平等の社会の流れの中で共学化が必要」という意見が出ていたということです。

関係者によるとこうした状況を受け、市教委は福岡女子高校を2027年度をめどに共学化し男子生徒の受け入れを開始する方針を固めました。

総合学科へ改編

設置する学科も「総合学科」に見直す予定です。共通カリキュラムに加え、調理・栄養、デザイン、国際、保育・看護、情報、観光の6分野を軸に、専門的に学べる教科を選択できるしくみを検討しています。

また、3年間を通して、英語教育を充実させるとしています。

福岡市立博多工業高校も「総合工業科」に改編

市教委は、福岡市立博多工業高校も、2027年度をめどに現在ある6学科を総合工業科に改める方針です。

1年次で共通のカリキュラムを学び、2年次から機械、建築、電子の3つのコースから専門分野を選択できるようにします。

改編のねらいについて市教委は、「デジタル人材の需要の高まり」などをあげています。

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