by 浅井 淳志
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ビル・ゲイツ氏が会長兼創設者である原子力研究開発企業のTerraPowerは10日(米国時間)、次世代原子炉「Natrium」の起工式を建設地のワイオミング州で行なった。同原子炉の建設期間は5年間を予定している。
Natriumは、345MWのナトリウム冷却高速炉と溶融塩ベースのエネルギー貯蔵システムを備えており、最大500MW出力を実現する排出ガスゼロの次世代原子炉。このエネルギー貯蔵技術は再生可能エネルギーとの統合を容易にするものであり、こうした特徴を持つ原子炉は世界初だという。
同原子炉は、石炭火力発電所からの移行として建設されており、石炭からクリーンエネルギーである原子力への移行も世界で唯一であるという。同社は今年初めに米国原子力規制委員会にNatriumの建設許可申請を提出しており、独自の設計により非原子力建設が先に開始され、原子力建設はこの申請が承認された後に開始される予定となっている。