【MLB】ドジャース、離脱長引くマンシー代役にビジオ獲得 打撃低調も……ロバーツ監督「全方向に打てる」と不安一蹴

ドジャースは12日(日本時間13日)、ブルージェイズのキャバン・ビジオ内野手をマイナー投手、ブレイドン・フィッシャーとのトレードで獲得した。ビジオは早速、同日のレンジャーズ戦に「9番三塁」でスタメン出場した。

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■ユーティリティー性が魅力

今季のビジオはブルージェイズで44試合に出場。打率.200、2本塁打、9打点、OPS.614と打撃が振るわず、7日にはメジャー出場の前提となる40人枠から外れていた。

ただ、左打ちで内外野の複数ポジションでプレーすることができるため、三塁手マックス・マンシーが負傷離脱し、内野陣の層が薄くなっているドジャースがユーティリティー性に目を付け、獲得に動いた形だ。

ビジオはトレードを受けて「トロントで長年過ごし、たくさんの関係を築いた。そして、その後でドジャースのような素晴らしいチームが私を迎え入れてくれた。約1カ月半前には敵として対戦したばかりだし、様々なことを考えると非常に特別であり、とても幸運で感謝している」と口にした。

獲得したデーブ・ロバーツ監督は、低迷しているビジオの打撃について「我々の打撃コーチたちは、彼のことを少し調べ、攻撃面で何か良いものを引き出せると感じた。彼はボール球に手を出さず、全方向に打てる選手だ。メジャーである程度の成功を収めているから、何が彼にとってうまくいったのか、何がうまくいかなかったのか、まずはそこを見極めることが重要だと思う」と話した。

■元同僚T.ヘルナンデスと仲良し

一方、送り出す形になったブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は「キャバンにとって良いことだし、うまくやっていけると確信している。ドジャースが彼に求めているスキルは明白。彼らのロースターを見ると、複数ポジションを守り、右投手に対して起用されると思う。彼が去るのは辛いが、良いチームに加わった。それに、彼は同僚だったドジャースのテオスカー(・ヘルナンデス外野手)とは仲が良いんだよ」と笑った。

ビジオは2016年にブルージェイズからドラフト5巡目で指名。父親が殿堂入りの名選手クレイグ・ビジオということでも注目された。2019年にメジャーに昇格し、その後まずまずの成績を残してきたが、近年は結果を出せないでいた。

今回の補強目的は、予定より離脱が長引いているマンシーの穴埋めが第一と見られており、噂されている本職の遊撃手確保とは別件。遊撃を守っているムーキー・ベッツ内野手を本来の二塁に戻すために、今後遊撃手獲得を目指すのかどうか。ビジオのプレーとともに、ドジャースの補強プランも注目される。

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