医療事故で70代男性が死亡 静岡県、和解金4千万円支払い

記者会見で謝罪する静岡県立静岡がんセンターの小野裕之院長(中央)ら=13日午後、静岡県庁

 静岡県立静岡がんセンター(静岡県長泉町)は13日、2022年9月に腸閉塞手術を受けた同県東部の70代男性が死亡する医療事故があったと発表した。センターは過失があったことを認め、遺族に和解金4千万円を支払う。県は、関連議案を6月県議会に提出する。

 同センターによると、22年9月22日、腸閉塞の手術のための麻酔導入時に男性が嘔吐。気管支鏡を使用せずに気管内を吸引したため、残った吐物に気付かなかった。予定通り手術を実施した後、呼吸状態が悪化、翌日、誤嚥性肺炎による呼吸不全で死亡した。

 センターは遺族に謝罪し、今年3月20日に和解が成立した。

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