女子大学生殺害事件 被告の男「殺すつもりで刺した」

去年、横浜市鶴見区で女子大学生を包丁で刺して殺害した罪に問われている元交際相手の男の裁判で、男が「殺すつもりで刺した」と殺意を認めました。

横浜市の運送業・伊藤龍稀被告23歳は去年6月、横浜市鶴見区で元交際相手で当時大学1年生だった冨永紗菜さんの首や胸などを包丁で刺し殺害したなどの罪に問われています。

13日は被告人質問が行われ、伊藤被告は事件当日、侵入した冨永さんの自宅から追い出されて殺害するまでの間、「包丁を向けることが正しいかどうか悩んでいた」と説明。

しかし、冨永さんを繰り返し刺したことを指摘されると、「殺すつもりで刺してしまいましたが、血だらけで倒れている紗菜ちゃんを見て心配になった。助かってほしいという気持ちはありました」と犯行時の心境について語りました。

また、冨永さんが誕生日を祝ってくれたなどと「かわいくていとおしかったです」と、涙ながらに述べる場面も。
その一方で、検察から遺族に伝えたいことを問われると、「直接謝りたいので、弁護士を通じては控えさせていただきたい」と、述べるにとどまりました。

判決は6月21日に言い渡される予定です。

© 株式会社テレビ神奈川