トキ鉄・鳥塚社長が退任へ-「再生請負人」次は静岡へ!【新潟】

トキ鉄・鳥塚社長が退任へ

えちごトキめき鉄道の鳥塚亮社長が今月で退任し、静岡県の鉄道会社の社長に内定したことがわかりました。

■えちごトキめき鉄道 鳥塚亮社長
「なかなか社長としての実績などと偉そうなことは言えません。ただ、地域の皆さんがトキ鉄に振りむいてくれるようになったんじゃないか。(就任時に)約束したこと、依頼されたことはほぼ完了したのではないか。」

鳥塚さんは、千葉県の「いすみ鉄道」を立て直した手腕を買われ、2019年にトキ鉄社長に就任。トキ鉄は、沿線人口が少ない一方、高規格の設備を維持しなければならず、苦しい経営が続いていました。しかし、鳥塚さんは夜行列車の運転や「直江津D51レールパーク」の開設、旧国鉄の懐かしい車両の導入など、さまざまなアイデアで集客を向上させました。

■2020年インタビュー 鳥塚亮社長
「どうやって自分たちの地域を知ってもらうか。どうやって来てもらって、お金を使ってもらって、そういう時に都会の人が『いいね』というローカル線があって『行ってみたいですね』と思わせることが(トキ鉄は)できるわけです。」

また、車両の検査体制を整え、駅のホームに自習室を設けるなど利用者へのサービス向上にも尽力。ウイルス禍の厳しい状況を乗り越え、収支改善を果たしました。

■えちごトキめき鉄道 鳥塚亮社長
「並行在来線問題は国の課題でもある。私は会社を地域に根付かせ、地域から人が来るようにして、ある程度数字を出した。地域と一体になったところで、やっぱり国(の積極関与)じゃないですかと。」

鳥塚さんは、26日の株主総会をもって退任する予定ですが、12日、SLの運転で知られる静岡県の大井川鉄道が鳥塚さんの次期社長内定を発表しました。「ローカル線の再生請負人」が、次は静岡で手腕を振るいます。

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