約9年ぶりに15件超える 5月の企業倒産 急増

5月の県内企業の倒産件数は16件で、約9年ぶりに15件を超えました。

民間の信用調査会社=東京商工リサーチ奈良支店によりますと5月、1000万円を超える負債を抱えて倒産した県内の企業は、前の年の同じ月より7件増えた16件でした。15件を上回ったのは2015年7月以来です。負債総額も2億円以上の倒産が2件あったことから、前の年の同じ月より大幅に増加し9億700万円でした。

産業別にみると「製造業」が6件と最も多く、ついで「卸売業」「サービス業他」がそれぞれ4件となっています。「新型コロナウイルス」関連の倒産は3件でした。

東京商工リサーチ奈良支店は「負債を抱えた中規模の企業の倒産が増えている。インバウンド需要は引き続き旺盛なものの、内需が低調な上、コロナ禍で受けたゼロゼロ融資の返済などで資金繰りは厳しく、倒産件数はさらに増加する可能性がある」と分析しています。

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