被告の男が起訴内容認める 同じ病室の男性を歯ブラシを刺して殺害した罪で初公判/青森・八戸市

2023年3月、八戸市の病院で同じ病室の入院患者を殺害したとして、殺人の罪に問われている男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。

起訴内容などによりますと、本籍が五戸町の無職、佐々木人志被告は2023年3月、八戸市小中野のみちのく記念病院で、当時73歳だった髙橋生悦さんの顔面を歯ブラシで複数回突き刺すなどして殺害した罪に問われています。

青森地方裁判所で開かれた13日の初公判で、佐々木被告は起訴内容を全面的に認めました。

検察側は、病院から出るという目的で「歯ブラシで刺した、殺そうと思った」と話していたことから、計画的な犯行だったと指摘。殺人であると理解していたとして、責任能力は十分だとしました。

一方、弁護側は「正常な判断ができなくなっていた」として、佐々木被告に必要なのは処罰ではなく、治療だとして無罪を主張しました。

裁判は17日に結審し、7月1日に判決が言い渡される予定です。

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