天皇陛下とチャールズ国王が一緒に阿波踊り!皇室とイギリス王室交流秘話 22日からの渡英で愛子さまへのお土産は?

天皇皇后両陛下は、6月22日から7月1日までイギリスを訪問されることになりました。

天皇陛下が国際親善を目的にイギリスを訪問されるのは、2001年以来23年ぶり、皇后さまは初めてのことになります。

これに先立ち、ロングボトム駐日英国大使が会見して「この上ない喜びとともに、栄誉ある思い。英国は両陛下に、国賓として最上級のおもてなしを用意している」と述べています。

これまでも、皇室の方は、イギリス訪問の際には、最上のもてなしを受けられています。

私が同行した、2001年、皇太子時代の陛下の英国訪問でも国を挙げての歓迎、そして王室からの温かいもてなしが用意されていました。

宿泊場所はウィンザー城

2001年のご訪問は、「Japan2001」という英国全土で日本を紹介するイベントが開かれるにあたり、オープニングに参加されるためでした。

日本側は、当時の皇太子さまが、イギリス側はチャールズ皇太子が名誉総裁に就任し、陛下は、5月18日~24日まで英国を訪問されています。

ちなみに、雅子さまはご懐妊中で、同行はされていません。

英国王室との交流は、初日からでした。18日に到着した陛下は、ウィンザー城へと向かい、そこでエリザベス女王による夕食会に臨まれているのです。

さらに、ウインザー城に宿泊されています。ウインザー城は、1080年にできた世界でも最も古いとされる城で、当時、エリザベス女王が週末過ごす私邸で、国賓が宿泊する迎賓館の機能も有していました。

翌19日午前中には、女王夫妻と城外に出て、テムズ川上流のボヘニー・ロックというところに行き、1時間ほどボートに乗ったり、ピクニックランチを一緒にしたりして楽しまれています。

英国留学中にテムズ川の交通を研究した陛下はテムズ川で船に乗ることを強く希望していて、船上から留学時代を思い出し、女王夫妻に心から感謝されていたということです。

午後は夫妻の案内で城内を巡り、国賓のバンケットなどが行われるセント・ジョーンズ・ホールに続いて図書館をご覧になっています。

図書館では、エリザベス女王の祖父、ジョージ五世の即位の際に贈られた剣のほか、象牙の扇など日本から献上された品々、さらにレオナルド・ダ・ヴィンチのデッサンをまとめた本もご覧になっています。

こうしたものは、陛下が興味をお持ちだろうと女王が決めたと言うことでした。

女王が城内でプライベートとして過ごしている時間に取材が入ることは、大変珍しいことだと、日本の外務省からも説明がありました。

チャールズ国王と阿波踊り

親交の深いチャールズ国王からも、おもてなしを受けられています。

一番は、帰国前にグロスターシャー州にあるチャールズ国王の私邸ハイグローブ・ハウスに泊まられたことです。

ここで、チャールズ国王から庭を案内してもらったほか、夕食会がおこなわれ、色々と楽しい話を聞くこともできたということで、旧交を温められたのです。

またチャールズ国王とは、「Japan2001」のオープニングも一緒されています。

ハイドパークで行われたこの大イベント。

ステージでは、神楽なども披露されたほか、野外では流鏑馬や阿波踊りも披露されました。

広い公園内を、警備がロープを使って人が近づけないようにしながら、陛下とチャールズ国王が移動していきます。日本では見ない警備の光景でした。

そしてやって来たのが、阿波踊りのステージでした。

最初は、踊りを見ていたお二人ですが、チャールズ国王は団扇を手渡されると、踊りの中へと飛び入りし、陛下も後に続かれる、というハプニング。

ちょっとチャールズ国王に引っ張り込まれた感がありましたが…それらしく見えたのは不思議でした。

チャールズ国王のチャーミングな魅力を、そして陛下と国王の絆を垣間見ることができたシーンでした。

思い出のオックスフォード

このときのご訪問で陛下にとりもう一つの大切な訪問場所はオックスフォードであったと思います。

天皇陛下は、大学院の1983年から1985年までオックスフォードのマートンコレッジに皇后さまは外務省時代の1988年から1990年までオックスフォードのベリオールコレッジに留学されています。

2001年5月22日、オックスフォードのマートンコレッジに到着された陛下は、徒歩でベリオールコレッジ学長邸での昼食会に向かわれています。

夕方には、コレッジガーデンと呼ばれる、中庭を学長と共にご散策。

留学時代に訪れた場所を懐かしそうにご覧になっていました。

そして、雅子さまが学ばれたベリオールコレッジを訪問できたことに感慨深いものをお感じになったということです。

ただ、このときはさすがに、よく行ったというパブには足は向けられず、ご本人はちょっと残念だったのではないでしょうか。

このときのご訪問について、帰国前に記者会見に臨まれた天皇陛下。

ご懐妊中の雅子さまについては、エリザベス女王を始めとする王族の方などから祝意を受けたことを明かした上で、「次回はぜひ、二人で一緒に来ることができたら」と述べています。

愛子さまへのお土産は?

今回、23年の時を経てようやくお二人のご訪問が叶うことになりました。

会見では、最後に雅子さまへのお土産について訪ねられると「いくつかこちらでお土産は買いましたけれども、それは見てのお楽しみにしたいと思います(笑い)。おそらく雅子にとっても、イギリス留学のことを、あれこれ思い出すものではないかという風な感じが致します」と答えられています。

今回のご訪問にあたっても、そのときのお土産を両陛下でご覧になっているかもしれません。こうしたお土産には、国と王室からの温かなおもてなしの思い出が詰まっています。留守番している方にもその思いを伝えることができるのです。

なので、今回のご訪問で、愛子さまへのお土産を考えなくてはなりませんね。

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